「手根骨」の覚え方!理学療法士試験対策
理学療法士国家試験で頻出する「手根骨」の覚え方
近位列の手根骨は、母指側から舟状骨、月状骨、三角骨、豆状骨。遠位列の手根骨は、母指側から大菱形骨、小菱形骨、有頭骨、有鈎骨になります。
さて、この手根骨ですが、国家試験ではこの8個の骨が、それぞれどの骨と関節を構成しているのか?と言う問題が出題される事が多いです。対処として、解剖図を元に手根骨のイラストが描ければ問題ないのですが、イラストをより簡単かつ楽にして、インプットとアウトプットを行える方法をお教えいたします。
手根骨の覚え方…手根骨の並びは語呂で覚える!
まずは、手根骨の並びを覚えます。これは学校でも教えられる事が多い方法ですが、復習していきましょう。
1.「父(豆状骨)さん(三角骨)の月(月状骨)収(舟状骨)は大小(大菱形骨)(小菱形骨)有る(有頭骨)が、有効(有鈎骨)に使えよ」
2.「船に乗って(舟状骨)月を見れば(月状骨)三つの(三角骨)豆(豆状骨)。大小(大菱形骨)(小菱形骨)頭に(有頭骨)鈎かけた(有鈎骨)」
2つとも近位手根骨の並びから、遠位手根骨の並びの順で作られた語呂ですが、1は尺側(しゃくそく)から、2は橈側(とうそく)から見た順番になります。基本的にはどちらでも覚えやすいものを選択すればよいでしょう。この手根骨の並びを覚えた上で次のステップに参ります。
各手根骨関節面の語呂を使った覚え方
まずは、語呂合わせで覚えた通りの順番で8つの手根骨の頭文字(有頭骨、有鉤骨は2文字目)を図のように表記します。プラスαで橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)も書き加えておくと知識の幅が増えるので書き加えましょう。では、これを元に国家試験の過去問題を見ていきましょう。
Q1:手の有頭骨と関節を構成しないのはどれか。
- 舟状骨
- 月状骨
- 三角骨
- 有鈎骨
- 小菱形骨
正解⇒3
Q2:手の月状骨と関節を構成しないのはどれか。2つ選べ。
- 三角骨
- 豆状骨
- 大菱形骨
- 有頭骨
- 有鈎骨
正解⇒2、3
いずれも単純に手根骨の並びを覚えただけでは解けない問題です。しかし、イラストで覚えたこの方法を使えばカンタンに解く事ができます。また、足根骨の並びや関節構成についても応用できます。国家試験までの時間が限られてきているこの時期の武器として活用頂けたら幸いです。
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