・4/3型センサーの実力は 『LUMIX LX100』(実写編)
4/3型センサーで高画質を実現
パナソニックは4/3型センサーを搭載したフォーサーズのミラーレスカメラをオリンパスと共に提唱、製品化したメーカーです。同社のコンデジとミラーレスを差別化するためか、今まではコンデジにミラーレス用の大型センサーを搭載することはありませんでした。しかし『LUMIX LX100』で初めて、そのタブーを破って4/3型センサーを採用。このセンサーはAPS-Cサイズセンサーの約60%の面積で、Nikon1シリーズに採用されている1型センサーの約2倍の面積を持ちます。
フォーサーズの画面比率はコンデジと同じ4:3ですが、パナソニックはマルチアスペクトと呼ばれる方式を採用して、16:9、3:2、4:3で同じ画角が得られます。そのため同社のミラーレスカメラより画素数は少なくなりますが、一眼レフと同じ画面比率で撮影できます。
カメラのサイズはコンパクトと呼べないほど大きくなりましたが、単焦点レンズを搭載したAPS-Cサイズセンサー搭載のコンデジとほぼ同じサイズで、24mm~75mm相当のズームレンズを搭載しています。
レンズの開放絞り値はF1.7-F2.8と明るく、大型センサーとの組み合わせで、一眼レフに迫るボケが楽しめます。マクロモードでは広角側が3cm、望遠側で30cmまで近寄れます。
iPhone 6 Plusと比較すると大きく見えないが、ボディーはかなり大柄。かさばるが持ちやすく、ダイヤルなどの操作性も良好だ
電源をONにすると広角側でもレンズがこんなに飛び出す。これはちょっとカッコ悪い
望遠側ではさらにレンズが伸びる。コントロールリング部分との段差が気になるが、撮影者からは見えないのが救いだ