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インテリアデザインのポイントは、ハンド・メイド家具(2ページ目)

【石川 尚の仕事の現場】ログハウスメーカーT社との商品開発の現場レポートシリーズ第2編。今回はインテリアデザインに入り、特にハンド・メイド家具製作を中継します。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

「手で考える」は、最高の試行錯誤

運び込まれたログ材のボリュームに驚いても、あとの祭り。
「ああ、言わなければよかったぁ!~」と少々反省するのも一瞬(この間、一分くらいかなぁ・・)、で、製作に取りかかる、のでした。

工房アシスタントI君、J君に模型や図面で趣旨を説明し、まずは素材の性質、加工方法等からはじめました。結局この時間に大半を費やし、納品期限に頭を悩ますことになった・・・「ああ、言わなければ良かったぁ!~」

ハンド・メイドファニチャー製作図

ハンド・メイドファニチャー製作図 ● クリックすると拡大します


ログ材は針葉樹なのでとにかく柔らかい、軽い。その点、広葉樹と比べて加工はしやすいが、反面もろい。おまけに「反り(そり)」や「狂い」があるいので、加工は難儀です。

これでは、いつも製作をお願いしている木工所では無理。「イシカワさん、この素材使いないよー!」でジャン、ジャン・・・でしょう。

しかし、面白いもので「じゃ、どうしたらできるか?」
「では、こうしよう!」・・・アイデアとして浮かんだこと、考えたことを実際に製作を試みる。で、うまくいくこと、いかないことがわかると自分の錯覚や間違えを確認、修正する。
つまり、「製作する=手で考える」という試行錯誤しながら、その可能性を探る。他の分野でも同様だが、これが、デザインの醍醐味・・・だから、やめられない。

ハンド・メイドファニチャー製作1

ハンド・メイドファニチャー製作1 ● クリックすると拡大します


それにしてもログ材はやはり家具の材料ではない。建築材であり、構造材だ。やたら大きく、迫力がある。組んでも重ねても建築の部分に見えてくるから、そこが面白い。

ハンド・メイドファニチャー製作3

ハンド・メイドファニチャー製作3 ● クリックすると拡大します



なんとか完成することができ、建設現場に向け発送したのは納品ギリギリ。

家具の製作のため、現場進行は確認できないが、メーカーの担当者から逐次頂く画像や連絡でほぼ完成している現場の様子はつかんでいる。

ハンド・メイドファニチャー製作積込み

ハンド・メイドファニチャー製作積込み ● クリックすると拡大します


さて、ほぼ完成した現場に行きます。

次回をお楽しみに!

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■今回の関連リンク
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→石川 尚の仕事の現場シリーズ
ログハウスプロジェクト3

ナチュラル志向のログ家具インテリアを創る




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→石川 尚の仕事の現場シリーズ
ログハウスプロジェクト1

ログハウスプロジェクト「G」のデザイン




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