きっかけは足の皮膚炎から

足

きっかけは足の皮膚炎でした

5年ほど前から、左足のすねの部分がカサカサと乾燥して、少しぶつけただけで出血するようになりました。見ると少し皮膚の色も黒く色素沈着しています。皮膚炎もあって、血が滲むことがあるので、皮膚科に行ってみました。

皮膚科の先生からは、「皮膚炎ですね。軟膏で治療しましょう」と診断を受け、軟膏で治療。一時的に良くなるものの、また皮膚がカサカサになり、痒みも伴います。皮膚も少し黒ずんできているし、昼過ぎには足が重くなります。

軟膏を塗っても、それほど改善はありません。足の重い感じやジンジンとしたシビレも気になるようになってきました。ふと、足を見つめると、左足の静脈瘤が以前より少し大きくなっている気が・・・。

「この皮膚炎は、静脈瘤と関係があるのでは?」 さっそく、調べてみることにしました。

「難治性の皮膚炎」は下肢静脈瘤の可能性あり!


下肢静脈瘤と皮膚炎の関係を調べてみると、難治性の皮膚炎は下肢静脈瘤と関係があることがわかりました。

【うっ滞性皮膚炎】うっ滞性湿疹。静脈うっ滞(ほぼ静脈高血圧状態)によって生じる湿疹・皮膚炎である。下腿に生じることが多く、原因の多くは一次性下肢静脈瘤であるが、二次性下肢静脈瘤によっても生じる

【静脈性下腿潰瘍】静脈うっ滞性潰瘍、うっ滞性潰瘍,または単に静脈性潰瘍とも呼ばれる。静脈還流障害(いわゆる静脈うっ滞)により生じる潰瘍で、静脈高血圧状態により皮膚炎を生じ、これに打撲など小外傷が加わって潰瘍を生じることが多い。原因の多くは一次性下肢静脈瘤であるが、二次性下肢静脈瘤によっても生じる。下腿の下1/3から足背に生じることが多い。

【下腿潰瘍】下腿に生じる潰瘍の総称で、種々の原因で生じるが、静脈性潰瘍の頻度が最も多く欧米では約7~8割は静脈性とされている。約1割は動脈性で両者の合併もあるが、下腿潰瘍の多くは循環障害によるものである。その他の原因として膠原病、褥瘡、悪性腫瘍、感染症、接触皮膚炎などがある。

<日本皮膚科学会「下腿潰瘍・下肢静脈瘤診療ガイドライン」をもとに作成>

下肢静脈瘤により引き起こされる湿疹、蜂窩織炎などは、皮膚科疾患と間違えられ、難治性の皮膚炎として長期加療されていることも多く見受けられるようです。

少しぶつけただけでも出血することがありますし、難治性の皮膚炎であることも一致します。下肢静脈瘤による皮膚炎の可能性も高そうなので、下肢静脈瘤の治療を行っている血管外科の病院を受診することにしました。

下肢静脈瘤による皮膚炎の診断、手術適応も

先生の説明

下肢静脈瘤で悩まされている人は、手術という選択肢もあります

まず、下肢静脈瘤の診察ができて、さらに、手術の適応になった場合も考え、2011年から保険適応になったレーザー治療が可能な病院を探しました。レーザー治療を選択したのは、入院期間も短く(日帰りでも可能な医療機関もあり)、体への負担も小さいからです。

ただし、レーザー治療を受けることができる病院は限られており、下肢静脈瘤外来も予約制のところが多く、探すのは意外と大変でした。

外来受診日を予約し、受診してみました。血管外科の先生に診察を受けた後、「下肢静脈瘤による皮膚炎ですね。皮膚炎もあって自覚症状があるようですので、手術を考えてもいいかもしれません。確認のため、超音波検査などもしておきましょう」と説明を受けました。

超音波検査を受けた後、下肢静脈瘤は手術適応であることが再度説明されました。ちなみに手術の適応となるのは、「下肢静脈瘤に関する特有な下肢のだるさ、重量感、腫脹、痛み、こむらがえりなどを訴える場合、静脈環流障害に起因する色素沈着、湿疹、脂肪色素変性、潰瘍や血栓性静脈炎、静脈瘤部の外因性出血を認める場合に加えて、美容的問題を抱える場合」となっています。

一方、「妊娠中や末梢動脈病変、出血傾向、活動性の皮膚炎症疾患、リンパ浮腫を有する場合には手術を控えることが望ましい」とされています。

手術の日は一か月後と決まり、その日まで、下肢静脈瘤に対して弾性ストッキングを使用することを勧められました。一か月後に、一泊二日の下肢静脈瘤のレーザー治療入院です。


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