■誰かの何気ない言葉が 人生の宝ものになる
『すいか』 (2003年7月~9月 日本テレビ系列にて放送)
主人公の早川基子(小林聡美)は母との関係に苦悩する信用金庫の職員。ハピネス三茶で、漫画家(ともさかりえ)、大学生の大家(市川実日子)、大学教授(浅丘ルリ子)と暮らし始めます。
年齢も職業も違う女性同士が囲む食卓からこぼれる言葉はどれもグッと深いものばかり。女子会の恋バナとは違う、酸いも甘いもに笑ったり共感したりしながら、視聴者もハピネス三茶の住人気分で考えさせられます。そもそも人間は誰しも不器用なところを持ち合わせているもの。でも、不器用だからこそ懸命に知ろうとし、学ぼうとし、生きようとするものです。厳しさの中に温かみのある教授の言葉が話題となった『すいか』。絶版となったシナリオ本が、2013年に文庫本で再び登場。人気のすごさがわかります。
“似たような1日だけど全然違う1日”と言った基子。似たような1年だけど全然違う1年が始まることに ”よし、ガンバロウ”と思える作品です。
■大人だってチカラを合わせると強くなれる
『ドン★キホーテ』 (2011年7月~9月 日本テレビ系列にて放送)
そんな2人のパワーに加え、子役たちの初々しい表情が さらにドラマを生き生きさせます。
児童虐待、育児放棄など現代社会が抱える問題に、シンプルに切り込む2人の姿はまさにドン・キホーテ。手続きや手順が先立ちなかなか踏み込めない状況に、足を踏み入れ直球でぶつかります。2015年はシンプルに考え、シンプルに行動できるちょっと愉快な仲間と出会えるかもしれません。