HIV即日(迅速)検査は15分で検査が終了します。
HIV即日検査
検出感度も精密検査とほぼ同等です。
実際に感染しているHIVの陽性の検体を使って調べた感度比較では、精密検査も迅速診断薬でもほぼ同等です。ただし、迅速診断薬では、疑陽性率(陽性の疑いがある確率)が0.2~0.5%となっています。これは、HIVに感染していなくても1000人に2人から5人は陽性反応(感染している)が出てしまうことになります。そのため、即日検査で、疑陽性(感染の疑いがある)の診断を受けた人は、必ず確認検査を受けて診断を確定することが大切です。感染機会より3ヶ月以上経過後の検査の疑陰性は0%です。言い換えると、即日検査だからと言って陽性(感染している)であるにもかかわらず、陰性(感染していない)と診断されることはないということです。
即日(迅速)検査に必要な血液は2ml
即日検査に必要な血液は2mlとなっています。小さじ1杯で5mlですから、その半分以下の血液で検査をすることができます。HIV検査はいつ受ければいいの?
HIV遺伝子の有無を血液中から測定する
もし3ヶ月以上経過後まで待ちきれない場合は、感染機会から約2週間後以降であれば、HIV遺伝子の有無を血液中から測定する「NAT検査」と呼ばれる検査をすることができます。しかしながら、NAT検査は即日検査ではないので、検査結果の報告には数日時間が必要となります。また、NAT検査は保健所等ではほとんど取り扱っておらず、専門医療機関で行います。
NAT検査ではHIV-1型のみを検査するので、HIV-2型の感染についても調べるため、3ヶ月以上経過後に必ずHIV検査を受けてください。
また、感染機会から1ヶ月以上経過後から抗原抗体検査(第4世代)を受けることができます。この時点で陽性と診断された場合は、速やかに治療を開始するようにしましょう。
陰性と診断された場合には、感染していない可能性は高いのですが、3ヶ月後に再度HIV検査を受診し正確な結果を得るようにしましょう。この検査は、いずれも即日検査で行うことができます。