くまのぬいぐるみのおうち探し『ぼくのおうちしってる?』
「ぼくのおうちしってる?」。廊下に置き去られてしまってしまったくまのぬいぐるみが、家の中の色々な物に尋ねながら歩き回る様子は、ちょっと心細そう。出会う物たちは口をそろえて「しらないよ」。ぬいぐるみのくまさんは、どうなってしまうのかな?絵本『ぼくのおうちしってる?』
簡単な文章とわかりやすい場面の繰り返し、一件落着のラスト。言葉が出始め、絵本を読んでもらうことに楽しみを感じ、自分から絵本に手を伸ばし始めるような1~2歳の子にぴったりの1冊です。
福音館書店の『ぼくのおうちしってる?』紹介ページ
言葉が急速に育つ1~2歳代にぴったり
0歳のころに自分の中に蓄積していた言葉が、あふれるように出てくるのが1~2歳代。この時期の子にとって絵本によって経験やイメージを再現したりあれやこれやと想像をすることは、色々なものへの興味を広げて伸ばしてあげるよい刺激になります。分かりやすいく短いお話は、繰り返し楽しもうという気持ちも引き出してくれます。2歳前後にもなれば、「読んでもらう」だけでなく、自分でページを前に後ろにとめくって絵を楽しみ、思いを巡らせるという作業ができるようになってきます。そんな時に、小さな子の指でもめくりやすく紙で手を切る心配が少ない、加えて少々荒っぽい扱いにも耐えてくれるボードブック(厚紙)タイプの絵本は、心強いですね。
おかたづけを考えるはじめの一歩にも
くまさんの仲間たちはどこにいるかな?
ところで、我が家は、幼児である子はもちろん、小中学生の上の子たちに、この絵本を手渡したいぐらいです。「おかたづけを継続的にきちんとする」というのは、なかなか難しい課題ですねえ……。
絵本でも、くまさんのおうちを知っていたのは、家中を動き回っているある物です。そこも楽しみに読んでみてくださいね。
【DATA】
ふくしまあきえ作
出版社:福音館書店
現在在庫切れなので、図書館で探してみてください。