食と健康/旬・季節の食事の食べ方・レシピ

お餅は太る? 太りにくいお餅の食べ方とは(2ページ目)

祝い膳には欠かせない餅。餅を食べると太る、というようなイメージをもっている人もいるようです。ごはんと餅はどう違うのか、カロリーはどうか、太りにくい食べ方はあるかなど、餅や糯(もち)米についてまとめてみました。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

もち米とうるち米の違いは、粘りにあり

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やや透明なうるち米と比べて真っ白なもち米は、めでたくハレの日の食事として食べる習慣がありました。

話は変わりますが、もち米とうるち米の違いは、栄養面ではほとんど差がありません。でもなぜあんなに食感が異なるのでしょうか。その差は、でんぷんの違いによるのです。

米のでんぷんには、アミロペクチンとアミロースがあります。アミロペクチンは吸水性が高く、多く含むほど粘りが強くなり、冷めてもぱさぱさになりにくい性質があります。

もち米は、アミロペクチンがほぼ100%。だから粘りが強く餅になるのです。そしてうるち米は、だいたいアミロペクチン約80%、アミロース約20%を含んでいます。

おいしい米の指標にはこの粘りが要となり、かつてはおいしい米として知られたササニシキは、アミロースが約20%。今はコシヒカリのようにアミロースが15%程度と少なめでもっちりとした米のごはんが好まれている傾向があります。

最近は、「ミルキークイーン」や「スノーパール」等のうるち米でありながらアミロースを少なく品種改良された「低アミロース米(9~12%)」もあります。このタイプは、炊いた時に粘りがあり、冷めても固くならないのが特長です。

なぜ、このでんぷんのお話をしたかというと、ダイエットや健康のために気している方も多いGlycemic Index(グリセミック・インデックス。以下「GI」という)値にかかわるからです。

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