ツレション感覚
ガイド:ほんとにいいお友達って感じですね。
二人でいっしょに音楽をやろうと決めたきっかけは? こういうジャンルがやりたいとか、なんか具体的なアイデアはその時点であったのでしょうか?
みすず:
1人でいたくなかったのです。。ツレション感覚です。でももちろん一緒にやったら絶対楽しい!って思っていました。ジャンルや見せ方等のアイデアはなにもありませんでした。小学生がわけもなく「わーー」っていいながら走ってるようなものでしょうか…
勢いだけでダーッと16曲
ガイド:「トイレにいっしょに行こう!」というノリ(笑)…
戴いた情報には、「1stアルバムから6年、満を辞してのフルアルバム『SUM!』がついに完成」と書いてありました。1stアルバムは『ゆれるハンドブック』。この作品は聴いていないのですが、どのような作風だったのですか?
ゆれるハンドブック (amazon.co.jp)
ゆみっこ:
1stは結成して1年後くらいに、とりあえず今ある曲を詰め込んでCD作ろう!ってことで作りました。基本アコースティックで、コンセプトや狙いもなく、とにかく勢いだけでダーッと16曲入れました(笑)。
呪い、情念、鎮魂歌
ガイド:「ダーッ」と「わーー」とか、衝動的なお二人ですね。
で、久しぶりに2013年4月にリリースされたのが、6曲入りのミニアルバム『しましま』。この長いブランクの間、どのように日々過ごされていたのでしょう?
しましま (amazon.co.jp)
01. ハニカミヤハニイ
02. しましま
03. トラジティー・フルーツ
04. 中央線
05. サイダー
06. サライラン
みすず:
とくに長いブランク…とは感じていないですね~。ライヴ活動していたので「ああ。そんな空いてたんだ!」って。こうして答えてみると、どんだけノープランなんだよって感じなんですけど、二人きりで突然始めた音楽活動に必死は必死だったんです。今となれば勝手に歌ってろよって感じなんですけど「わたしなんかが歌ったりして…」ととんでもないことしてるみたいに思ってたし。最初の頃のライヴは二人で楽屋で震えていました(笑)。
ガイド:
タイトル曲「しましま」は、ほろ苦い恋の唄。おもちゃ箱系かわいいサウンドとは裏腹に「私、欲張りだから、少し不自由な方がいい」という歌詞に現実味を感じます。これは、ご自身の実体験からですか?
みすず:
実体験というほどの具体的なものは無いのですが、今でもこう思ってます。これは女子にまつわる呪いのようなものと思ってます。
ガイド:
アルバム全体を通して言えるのですが、恋パナからすごい女の情念を感じます。「サイダー」とか、曲調も、渋くって、かっこいいんですが、やっぱり情念が… これは女性に共感してほしい、男性に分かってほしい(もしくは脅したい)…そういう部分はあるのでしょうか?
みすず:
情念(笑)、四方さん、感じてしまいましたか! 「サイダー」こそ実体験的な、、的な!! 本当に失恋した時に作ったので~~してほしいってよりは、わたしの一つの恋愛の鎮魂歌ですね(笑)。だから男性が聴いたら怖いかも!