宮の下から徒歩圏内にある秘湯 「底倉温泉 函嶺」
箱根の中心とも言える宮の下から歩いて5分程。ただ、知らないと通り過ぎてしまうであろう底倉温泉は、箱根七湯のひとつで、江戸時代より前から続いている歴史ある名湯です。レトロな洋館が素敵な函嶺(かんれい)は、大正末期に建てられ、今も大切に守られている温泉です。以前は素泊まりで宿泊もできましたが、現在は日帰りのみとなっています。
利用できるのは露天風呂のみで一つだけ。竹林に囲まれ緑が美しい露天風呂は、渓流も見下ろすことができます。もちろん温泉も素晴らしくて、源泉かけ流し。ナトリウム-塩化物温泉で、いつまでもポカポカが続き、そしてしっとりと保湿の効果が期待できます。
1時間の貸切制で、静かに、そしてゆっくりと温泉を楽しむことができるので、実はここ、本当は教えたくない穴場な温泉です。
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底倉温泉 函嶺(かんれい)
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町底倉558
・電話:0460-82-2017
・営業時間:10時~18時(17時最終受付)
・料金:大人700円
・HP:http://www.miyanoshita.com/kanrei/
美術館にあるレトロな穴場温泉「平賀敬美術館」
箱根湯本駅から徒歩およそ10分。元々は平賀敬氏が住居として使われてたものを利用されている平賀敬美術館は、民家そのものですし、看板も小さいのでわかりにくいかもしれません。しかし、この美術館に、実は知る人ぞ知る穴場な温泉がこっそりあるのです。館内は平賀敬の作品が所狭しと展示されています。また奥にある蔵もギャラリーとして一般に公開されていました。
浴槽も床も、そして水回りも大理石が惜しみなく使われていますが、この大理石は、平賀敬自らスペインから取り寄せたというこだわりのものとのことでした。レトロでありながら、上品で高貴な佇まいです。
源泉は浴室のすぐそばで湧いているという、源泉かけ流し。ツルツルすべすべとする浴感が気持ちよく、湯温は40℃程のため、ゆっくりと湯を堪能することができました。
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平賀敬美術館
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町湯本613
・電話:0460-85-8327
・開館時間:11時~17時
・料金:入館料600円+入浴料1100円
釜飯屋さんにあるにごり湯温泉 「かま家」
仙石原にある釜飯屋さんのかま家。「ゆ」と大きく書かれておりますが、そのとおり、実は温泉も入ることができるというお店です。釜飯が出来るまで約40分かかるので先に温泉へ。男女別の内湯のみです。大湧谷からひく湯は源泉100%で、少し緑がかった白濁のにごり湯。硫黄の臭は強くなく、浴感もマイルドで優しい印象でした。
湯上がり後、ちょうど釜飯も出来上がり運ばれてきました。温泉だけの利用もできますが、具材の味を生かした釜飯は、なんだかホッとする味で絶品でした。釜飯も温泉もおすすめです。
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かま家
・住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817
・電話:0460-84-5638
・営業時間:9時~20時
・定休日:木曜日 第3水曜日
・料金:入浴料750円(温泉のみの利用も可)