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新・世界七不思議のひとつ! プエルトプリンセサ

フィリピンのパラワン州の州都プエルトプリンセサは、世界遺産のプエルトプリンセサ地下河川国立公園への拠点。通常、マニラかセブから国内線を利用して行きますが、スーパースター アクエリアスのクルーズならば、面倒な移動もなくラクラク。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

クルーズで行く、フィリピンのプエルトプリンセサ

プエルトプリンセサ

1961年に建造されたイマキュレー・コンセプシオン聖堂

フィリピンの南西部のパラワン島の中部に位置するパラワン州の州都プエルトプリンセサ。世界遺産のプエルトプリンセサ地下河川国立公園の起点となる都市です。

 

プエルトプリンセサ

世界遺産にして、新・世界の七不思議 自然版にも選ばれたプエルトプリンセサ地下河川国立公園

通常、マニラまたはセブから国内線で約1時間10~20分のフライトで行くのですが、今回はスーパースターアクエリアスのコタキナバル―プエルトプリンセサ航路(2015年2月までの期間限定)に乗船。スーツケースを携えて移動する面倒もなく、船旅を満喫しながらラクラクのアプローチ。
寄港地で立ち寄ったプエルトプリンセサの街とプエルトプリンセサ地下河川国立公園について、ご紹介します。

 

パラワン州の州都プエルトプリンセサ

プエルトプリンセサ

庶民の足、トライシクル(三輪タクシー)。青と白があり、曜日によって走る色が決められています

66のバランガイからなる、パラワン随一の都市にして州都のプエルトプリンセサ。地名の由来はスペイン女王イザベラ2世の娘、エウラリア王女にちなみ、”プリンセスの港”の意味があります。

 

プエルトプリンセサ

広大な敷地を誇るショッピングセンター、ロビンソンズスクエア。スーパーマーケットやブティックなどが入っています

州都といっても、高層ビルはなく、移動手段はトライシクル(三輪タクシー)。素朴さが満開な地方都市ではありますが、環境に対する意識は高く、トライシクルも曜日によって青の日、白の日と台数を制限しているのだそう。また、バレンタインデーやウエディングにマングローブの記念の植樹を行う取り組みも。
名産はシーフードとカシューナッツ。そしてフィリピンの国民食ともいえる、透明な酸っぱいスープ、”シニガン”が名物。また、ベトナムの影響から麺のフォーもポピュラーです。

 

プエルトプリンセサ

みやげ物店があつまるマーケットへ

プエルトプリンセサはスル海に面し、海洋生物の多様性を誇るコーラル・トライアングルの中にあります。ダイビングポイントは約30カ所あり、ジンベエザメからジョーフィッシュなどのマクロ生物、変化に富んだ水中地形などが幅広く楽しめます。

クルーズ船のスーパースター アクエリアスが開催した市内観光では、大型ショッピングモールの『ロビンソンズプレイス』や地元の市場でショッピング、そして伝統的な舞踊や織物のデモンストレーションなど、地元の文化に触れる機会も。

 


新・世界七不思議 自然版に選ばれたプエルトプリンセサ地下河川国立公園

プエルトプリンセサ

プエルトプリンセサ地下河川国立公園。洞窟は木々に包まれた、穏やかな入り江に面しています

プエルトプリンセサの街から約81キロ北上したプエルトプリンセサ地下河川国立公園。セント・ポール山の地下に流れ、南シナ海にそそぐ約8キロものこの河川は、地下河川としては世界最長とされています。1912年にこの洞窟が発見され、1999年に世界自然遺産に登録。そしてコモド島やイグアスの滝と共に、新・世界七不思議 自然版にも認定されています。

 


プエルトプリンセサ

地下河川のある場所へはサバンの港からエンジン付きボートで移動

中心地から車で約1時間30分移動後、サバンの港でモーターエンジン付きのバンガーボートに乗り換え約20分。ジャングルを100メートルほど抜けると、洞窟がぽっかり口を開いた小さな入り江に出ます。ここでアウトリガーカヌーに乗り換え、洞窟内へ。

 

プエルトプリンセサ

真っ暗な洞窟内には、幾本もの鍾乳石が天井から垂れさがり、神秘的な雰囲気(C)Sheridan Beach Resort & Spa

暗闇の中、ライトが次から次へと照らしだすのは、天井から垂れさがった幾本もの鍾乳石や不思議な形をした岩、岩、岩。ガイドいわく、岩の形を人参やキャベツに見立て、まるで”野菜畑”。天井にはコウモリが生息し、ツンと鼻をつくにおいが充満しています。
ライトがないと、目を開いているのかどうかもわからないくらいの暗闇の中も、ぶつかることなく船を操るガイドさんの腕に驚くばかり。

 

プエルトプリンセサ

洞窟へ向かう途中のジャングル道。国立公園内にはオナガザルやオオトカゲなどの野生動物も生息しています

プエルトプリンセサが世界遺産に選ばれたのは美しさばかりでなく、海とつながっているために、潮の干満の影響を受け、独特な生物系を形成しているから。国立公園にはトレイルがあり、オナガザルやオオトカゲ、パラワン・ワイルド・ピッグなども生息しているそう。

 

プエルトプリンセサ

スバンで唯一のリゾート、シェリダン・ビーチリゾート&スパ

洞窟探検後は、サバンのオンザビーチに立つシェリダン・ビーチリゾート&スパでランチを。こちらはプエルトプリンセサ地下河川国立公園近くにある唯一のワールドクラス・リゾート。周囲には娯楽施設が何もないけれど、背後をセント・ポール山に守られ、目の前にはビーチが広がる、のんびりとした時間が過ごせそうです。

 

<DATA>
プエルトプリンセサ

2015年2月までコタキナバル―プエルトプリンセサ線を運航しているスーパースター アクエリアス

スーパースター アクエリアス SuperStar Aquqrius
コタキナバル―プエルトプリンセサ3泊4日クルーズ
期間:2014年11月8日~2015年2月8日出航
料金:3万3700円~(1名あたり、諸税別途)
日本での問い合わせ先:スタークルーズ日本オフィス TEL 03-6403-5188

 

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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