投資凡人と達人の違いって?
凡人は値上がりしている資産を追いかけます(順張り投資)が、達人は値下がりしている資産を探します(逆張り投資)。利益が大きいのは、後者の逆張りを狙う人です。資産群の中でいま何が良くて、何が悪いか?何が値上がりしていてい、何が値下がりしているか?末端の銘柄探しよりも、大局的な資産の見極めが大事だと、私は思っています。
大局的な価値変動を見る
2014年の冬、上がっている資産は、株式と米ドルです。日本人にとっては最高の投資は、米国株を日本円で買うことでした。でも、これはすでに過去の話。 逆に下がっている資産は、金(Gold)と原油・ゴム・大豆などのコモディティです。株が上がれば金は下がり、生産が停滞すればコモディティも値を下げます。・金価格は、4年ぶりの安値
・原油価格は、5年ぶりの低水準
・S&P GSCI商品指数は、6年ぶりの弱気水準
このままどこまでも下がるのでしょうか?
※いずれもドル建てですので、円安のせいで日本人からは見えにくくなっている価格変動です。
割安な資産を投資信託で買う
株高が連日、新聞を賑わしているような今こそ、金や商品などの現物資産に投資をするチャンスだと、私は思います。 商品に投資をするには、貴金属商から現物を買ったり、商品先物取引業者に先物の注文をするなどの方法がありますが、私は、以下のような理由から、投資信託を使ったコモディティ投資を推しょうしています。1、いろいろな商品に分散する(分散投資)
2、売るときに確実に現金が戻って来る(流動性の確保)
3、値動きがガラス張り(透明の確保)
たとえば、以下のような商品の内訳をみると、見事な分散を見て取れます。ダイワRICIコモディティ・ファンドという投資信託には、原油から、金属、穀物、ゴムまで、多くのコモディティに対する投資が組み込まれています。
株価と異なる値動きをするという意味では、ゴールドファンドも選択肢の一つです。ブラックロックという運用会社のゴールド・ファンドには、金鉱山に関連する企業の株式(金鉱株)に対する投資が組み込まれています。
金鉱株の株価は、一般株価よりも金価格に正の相関関係を持つために、株価の下落局面で資産を防衛する効果が期待できます(金と株価は負の相関家計も持ちます)。
以下の表は、株価と金価格、金鉱株の相関関係を示しています。相関係数が1ですとまったく同じ値動きをします。マイナス1はまったく逆の値動きをします。ゼロは相互が無関係に動きます。
逆張り投資家を目指す
コモディティ・ファンドも、ゴールドファンドもいずれも、現在の成績は芳しくありませんが、株価が下落するときには大きな成長が期待できます。世間が注目している資産を買おうとすると、どうしても高値掴みとなりがちです。そうでなくて、世間が見放している資産、割安に放置されている資産をコツコツと拾っていくことが、案外と簡単な資産形成術だったりします。
あなたが逆張り投資家を目指すなら、こんな手法はいかがでしょうか?