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日ハム大谷、高卒3年目“無冠”で大台到達のスゴさ(2ページ目)

日本ハムの大谷翔平投手が契約更改交渉に臨み、3000万円から7000万円増の1億円(金額は推定)でサインした。西武時代の松坂大輔投手(現ソフトバンク)に並び球界最速となる高卒3年目での大台到達。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

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高卒3年目、無冠での大台到達はプロ野球史上初

入団3年目での1億円到達は、最速タイで6人目。過去5人のうち投手は4人(野手は高橋由伸=巨人)で、マイケル中村が最多セーブ、則本(楽天)が最多奪三振、菅野(巨人)が最優秀防御率、松坂(現ソフトバンク)が最多勝利と最多奪三振と2年目にタイトルを獲得してのものだが、無冠ながら大台に到達したのは大谷のみ。それだけ“二刀流”の難しさが認知され、同時に評価された証拠だろう。

「すごく高く評価していただいて、ありがたいです。こんなスピードで(年俸が)上がっていくとは思わなかった。金額が大きすぎて、実感がわきません。欲しいものはないです。犬が欲しいんですけど、(寮生活で)飼えないので」

本人は驚くばかりで、物欲もないのだが、代わりにエースとしての自覚が芽生えた。「開幕投手は目指したいですね」。大役への名乗りは、入団後、初めての出来事だ。ちなみに大谷は、10月のCS第1ステージで“開幕投手”を務めた。「大事な試合を任されるのは幸せなこと。一番最初に勝ってくれる投手だと思われたい」と、今季大役を務めた吉川や上沢ら先輩投手たちへ挑戦状を叩きつけ、オフのトレーニングに突入する。

憧れだった松坂がソフトバンク入りもいい刺激になりそうだ。松坂から対戦を熱望された大谷は、「すごくうれしいです」と喜んでいる。“二刀流”だけに、どちらでも対戦する可能性はあるが、「打ってみたいですね。直接対戦するのは打者なので、雰囲気を感じたい」。

来季、ファンにとっては楽しみな対決がひとつ増えた。
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