家事に仕事に、ママは毎日忙しい
家事に仕事に、考えることが多すぎて、おままごと遊びに集中できないお母さんも多いのでは
おままごとを一緒にやっていて心底楽しめる大人って、どの位いるのでしょうか? もちろん、子供が大好きで、ごっこ遊びをしていてもまったく苦にならない人もいるとは思います。ただ、日々の家事や雑用に追われる主婦だと、我が子とごっこ遊びをしながらも、頭の中では「夕飯は何にしよう?」「お迎え行く前に買い物する時間あるかしら?」「あ、ラップ切らしてたんだ!」なんて、常に家の細々したことと家族のマネージメントを考えていることも多いはず。さらにお仕事をしている人なら、仕事のことも頭をぐるぐる巡ります。
家事は「ごっご遊び」より「本物」でいこう!
私が実際そうだったのでよくわかるのですが、子供はとっても敏感なので、母親の上の空状態をしっかり見破っているのです。「ねぇ、ママ聞いてる、これはね……」と何度も同じ説明をしてくれます。「あ、聞いてる聞いてる、ごめんごめん」って、その返事さえもうわの空。これってお互いにとってとてもストレスだなと。で、思ったのです。「ごっこ遊びではなく、我が家は本物でいこう!」と。本物のボールとざる、本物のクッキーの型。本物の洗濯物に、本物の雑巾です。最初は、ボールとざるを手に私の足もとでただ遊ぶだけ。クッキーの型はずらりと並べて喜んでましたっけ。見よう見まねの雑巾がけは、かえって汚れが広がることもしばしば……。それでも、そのうちそれなりの動きとなり、数年後にはすっかり私の大切なサポート役となっていました。
そして何より、忙しい私にとっては、改めてコミュニケーションタイムを取ることは難しくても、逃れることができない家事タイムがその時間となるので、有意義な時間となるのです。
子供に家事を手伝ってもらうことで、親子で人間力がアップ
一緒にやると、子供もきっと楽しいはず
たとえば、スムーズに家事を行うのに欠かせない「段取り力」が身につくでしょう。親側も、一人でやる時よりも子供と一緒の時はさらに段取りを考えたり、理解できるよう言い方を工夫したりする必要があります。多少面倒に思うこともありますが、子供も自分も、自然と段取り力が身につくと思えば、これはやらない手はありません。
昔の子供達は、家事のお手伝いを通して自然と、自分なりに工夫する、始末よく暮らすなどの生活力を身につけたのだと思います。一方今は、親子で忙しく、宿題や習い事に時間が取られがち。暮らしの中で自分で考えて工夫すること、丁寧に物を扱うこと、誰かと一緒に作業をすることで生まれる相手を気遣う姿勢などを身につける機会がぐんと減っているように思います。
机の上からでは得ることが出来ない、実践して体で覚えるこれらのこと。毎日のちょっとした家事から、親子で身につけていけるといいですよね。一言でいうと「家事の手伝いは、親子で人間力をあげるもの」だと思うのです。
子供の家事手伝いを実践するコツ
とはいえ、いざやろうと思うと、ハードルが高く感じるかもしれませんね。毎日ではなくても大丈夫ですし、いきなり難しいことをしようとしないこともコツです。食器棚から食器を出してもらう、お箸を並べる、玄関の靴を並べるなど、時間もかからず、任せてしまっても危なくないものから手始めに、まずやってみて下さい。私も無理のない範囲で日々実践しています。家事がちょっとだけクリエイティブになり、ちょっとだけ楽しくなるはずですよ。もっとも、時間が無くてバタバタの時は「手出し無用」になるので、そこは上手に使い分けてくださいね。
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