2014年12月のオススメ展覧会・美術展

2014年12月のオススメ展覧会・美術展

とにもかくにも忙しい年末。心の余裕が足りなくなってきたときは、ふらっと美術館に行ってみませんか？ 短い時間でも、日常と異なる世界に触れるだけで大きな気分転換になりますよ！

◎2014年12月のオススメ美術館-目次-
横浜美術館（みなとみらい）：ホイッスラー展
渋谷区立松濤美術館（神泉）： 天神万華鏡～常盤山文庫所蔵　天神コレクションより～
東京国立近代美術館（竹橋）：高松次郎ミステリーズ
NTT インターコミュニケーション・センター（ICC）（初台）：大友良英 音楽と美術のあいだ
東京都庭園美術館（白金台）：リニューアルオープン

国内では27年ぶり。ジャポニスムの巨匠の大回顧展
横浜美術館（みなとみらい）：ホイッスラー展

19世紀後半、ロンドンとパリを行き来し、多くの画家達に影響を与えた画家、ホイッスラー。ノクターンやシンフォニー、ハーモニーなど、音楽用語をタイトルに用いた彼の作品は、日本の浮世絵に影響を受けた大胆な構図、繊細な色彩が特長。そして、絵画の主題に教訓めいたものは必要なく、「芸術のための芸術」を唱えた「唯美主義」を先導するものでした。

「絵画には、教訓などのテーマが必要である」という、当時の決まりごとを無視し「美しいものを美しく描きたい」と願っていたホイッスラー。彼の理念を支えたのが日本の浮世絵をはじめとした文化でした。《白のシンフォニー No.2：小さなホワイト・ガール》に登場する女性は真っ白なドレスに、色鮮やかな日本の団扇を手にして佇んでいるだけ。現在は普通に感じられますが、当時はこのような絵を描くことそのものがチャレンジだったのです。

彼が描いた《ノクターン：青と金色ーオールド・バターシー・ブリッジ》も日本の浮世絵に強く影響を受けたもの。展覧会では、ホイッスラーが影響を受けたと思われる歌川広重の浮世絵も合わせて展示されています。

■展覧会DATA
展覧会名称：ホイッスラー展
会場：横浜美術館（みなとみらい）
会期：2014年12月6日(土) ～ 2015年3月1日(日)
開館時間： 10:00～18:00
※12月22日(月)～24日(水)は20:00まで開館
※入場は閉館30分前まで
休館日：木曜日、12月29日(月) ～ 2015年1月2日(金)
※ただし、12月25日(木)は開館
Web: http://www.jm-whistler.jp/

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