石田陽子の恋愛コラム/石田陽子の恋愛情報

愛する人のこと、本当に知っていますか?(2ページ目)

あなたは最愛の人のことをどれくらい知っていますか? 現代を生きる男女の負の感情、興味深い結婚生活の裏側をスリリングに描いて大ベストセラーになった小説を映画化した『ゴーン・ガール』。作品から学ぶべきこととは?

石田 陽子

執筆者:石田 陽子

恋愛ガイド

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“幸せな結婚”のために知っておきたい5つのこと

ここで、作品のように衝撃的な展開ではなく、できるだけ穏やかに結婚生活を送るために知っておくべきこと5つ『ゴーン・ガール』を参考として挙げてみます。

(1)パートナーの血液型
(2)パートナーの友達のこと
(3)パートナーの昼間の行動
(4)パートナーが育った環境、両親との関係など
(5)ご機嫌ではないときの過ごし方

エイミーは結婚記念日に宝探しのメッセージを残していましたが、二人のイベントにそこまで凝る必要はないでしょう。ただ、相手の誕生日と記念日、血液型は覚えておいたほうがいいですね。

パートナーの友達に興味がないというのは、昼間の行動にも興味がないということ。相手の都合のいいところだけを見ていたいし、相手にも自分の都合のいいところだけ知っていてほしい……。それでは本当に相手を愛しているとは言えません。

“幸せな恋愛って?”と、その正解を求めて、“理想的な恋愛結婚”を手に入れるために表面だけを装った結果、どれだけの代償があるか、という教訓にもなる『ゴーン・ガール』。

私は観終わった後に「怖かった!」と誰かと話したくなる衝動に駆られました。理想に近づこうとすればするほど、誰からも「いい人」「ステキな人」に思われようとすればするほど、本当の幸せから遠ざかっていく二人に感情を揺さぶられました。

人は、誰からも祝福してもらえる分かりやすい幸せを求めがちだけど、誰からも「いいね!」と思ってもられるために自分の心を偽って生きていくなんて私にはできないことだし、実際に難しいことだとも思います。

表面的な理想や甘い夢ではない、悪意や毒も含んだ結婚生活を描いた作品です。この衝撃をきっかけに、いろいろな角度から結婚や人生を考え直してみてはいかがでしょうか。

ゴーン・ガール

(c)2014 Twentieth Century Fox


作品情報『ゴーン・ガール』

監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本・原作:ギリアン・フリン
キャスト:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク
原作:「ゴーン・ガール」(小学館文庫刊)
配給:20世紀フォックス映画
公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
2014年12月12日(金)ロードショー



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