桜新町駅から暗渠になっている呑川を歩く
どんな季節に歩いても楽しいのが桜並木だ。花の咲く春はもちろんだが、新緑から葉が茂る夏もいい。また、オレンジ色に紅葉する秋も素敵だ。葉がすっかり落ちた冬だって陽があたってあたたかく散歩できる。今回はそんな道を歩いてみる。スタートはサザエさんの街、世田谷区の桜新町。桜新町はその名前の通り桜が多い。桜並木はかつてあった呑川沿いに広がっている。しかし、今、呑川(のみかわ)はない。いや、実はあるのだけれど、暗渠(あんきょ)になっているのだ。暗渠とは地中に埋設された河川や水路のことで、つまり地下を流れている。そして、かつて呑川があった場所は親水公園や緑道になっている。
駅のある通りは、尾根になっている。横道に入るとゆっくり下り坂だ。すき家とミスタードーナツの間の道を玉川通り(国道246号)方向へ歩く。昔は、桜新町駅の近くに湧き水があって、それが呑川の水源のひとつらしい。
ポツポツと桜の木が見えてくる。この道がかつての呑川だろうか。しばらく歩くと玉川通り(国道246号)へ出る。これを越えたところから、呑川親水公園がスタートしている。かつての呑川を彷彿させる風景だ。
水は流れていないけれど、真ん中に呑川があり、両側に道がある。かつての呑川沿いに桜並木が続いている。
ちなみに春はこのように桜が咲きます。
次頁では呑川親水公園を歩きます。