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ゲーム実況はふんわり黙認からきちんと許諾へ(3ページ目)

任天堂が、2014年12月1日より、250以上のタイトルにおいてニコニコ動画の「クリエイター奨励プログラム」に対応することを発表しました。簡単に言えば、任天堂のゲームの動画をニコニコ動画へ投稿する際、正式な許諾が得られる仕組みができた、ということです。SCEやMSに続いて、任天堂も積極的な姿勢を見せたことで、ゲーム実況のムーブメントはさらに大きなものとなりそうです。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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実況できるゲーム、がトレンドになる日も?

マインクラフトの図

マインクラフトは、ゲーム実況で知ったという人が非常に多いんじゃないでしょうか(イラスト 橋本モチチ)

ここ数年、ゲームのトレンドは「誰かと」でした。ワイヤレスマルチプレイであったり、オンライン対戦であったり、あるいはランキングや、お互いにポイントをプレゼントしあうようなゆるいものも含めて、通信技術が発達していく中で誰かとゲームを共有しながら遊ぶ、というのが大きなトレンドになっていました。

それはゲームの中身に強く影響し、あらゆるゲームに、どこかしらで誰かと繋がる要素が搭載されていき、最初から最後までプレイヤーが1人で遊んでどこにもつながらずに終わる、そういうゲームはどんどん少なくなっていきました。

今、ゲーム実況は非常に勢いがあります。そしてこの勢いは、もっともっと大きくなっていく流れにあるでしょう。そうすると、ゲーム実況があったからゲームが売れた、そういう例がたくさん出てくるかもしれません。

これまでで非常に有名な例はマインクラフトでしょう。海外生まれの不思議なゲームで、世界のほぼすべてがブロックでできていて、そのブロックを壊すことでアイテム化し、アイテム化したブロックは加工したり、別の場所で使うことができ、世界を壊して再構築できる、というゲームです。明確な目的は無く、自分の思うように壊して作る、レゴブロックに例えられることも多いです。

これが、ゲーム実況動画に大ハマりしました。プレイヤー達が、様々な発想で動画を作ります。天空の城ラピュタを作ってみる、ブロックのギミックで計算機を再現する、とにかくどこまでもまっすぐ歩いていく。ストーリーが無く、何をしてもいいというのが、ゲーム実況にはピッタリでした。

マインクラフトはゲーム実況にピッタリなゲームが、ゲーム実況によって広く知られることになった、という例でした。これがそのうち、ゲーム実況による盛り上がりを狙って…ということが起こり始めると、ゲーム実況が面白くなるゲームがトレンドに、なんていうこともあるかもしれませんね。

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【関連サイト】
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