建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

路地のあるコーポラティブハウス[都立大学テラス](5ページ目)

私鉄の駅付近から川に向かう傾斜地の閑静な住宅地に建つ13戸のコーポラティブハウスです。二つの旗竿敷地の旗をつなげたような形をした敷地に路地を巡らした、2つの入口を持つ個性的な集合住宅です。

執筆者:川畑 博哉

芝生とウッドデッキの屋上

 

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屋上
1. 西側の住戸Nの屋上から北方向を見渡す。写真:studio ARTEC
屋上
2. 住戸Fの庭から西側を見通す。3階の天窓の役割も兼ねた塔屋には庇の下にベンチがある。写真:studio ARTEC
屋上
3. 屋上から路地を見下ろす。写真:studio ARTEC


7戸のメゾネットの住戸には、それぞれ専用の屋上があります。芝生とウッドデッキが敷かれた、もうひとつのリビングともいえる心地よい空間です。
設計を担当したスタジオアルテックの室伏次郎さんは、コーポラティブ・ハウスのプロデュース業務専門の会社・アーキネットの依頼で、これまでにも「八雲ハウス(3戸)」「桜ハウス(7戸)」「テラス下目黒(12戸)」の3軒を実現してきました。
4軒目となる「都立大学テラス」は、二つの旗竿敷地の旗をつなげたような形をした敷地の真ん中に他人の住宅を含むという負の条件を、回遊性のある路地によって好条件に転換した、ベテラン建築家ならではの見事な解答といえるでしょう。

◆建築データと建築家プロフィール


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