リオで最も有名なサンセットビーチ
アルポアドール海岸から眺める日没時のイパネマ側
アルポアドール海岸は、世界的に有名なコパカバーナ海岸とイパネマ海岸の間にある半島の先っぽのエリア。かつてここで捕鯨が行われていたことから、「アルポアドール(捕鯨用の銛を投げる人)」という名前が付いたと言われています。
海岸沿いは岩場になっていて波が高いため、都会から近い絶好のサーフスポットとして知られています。また、日没の時刻が近づくと、夕日を目当てに多くの人々が集まります。特にブラジルの夏至前後(日本の冬至前後)は、大西洋へと太陽が沈む、夕日鑑賞のベストシーズンだと言われています。
「イパネマの娘」など音楽にまつわるエピソード
ブルーアワーにアルポアドール岩丘から眺めるポン・デ・アスーカル
ところで、アルポアドール海岸には、ボサノバの代表曲「イパネマの娘」の名前を冠した公園「パルキ・ガロタ・デ・イパネマ(Parque Garota de Ipanema)」があります。この公園は、スケートパークがあることや、屋外ライブが開催されることでも知られています。
また、人気絶頂のまま32歳の若さで他界したロック歌手、カズーサの「 Faz Parte Do Meu Show」や、人気バンド、スカンキの「Te ver」の中にアルポアドールが歌われています。
散歩にも人気のこのエリア。アルポアドールに縁のある音楽をBGMに選んでもいいですね。
一生の思い出になる、サンセットタイム
光が灯り始めたドイス・イルモンス
アルポアドールの岩場は、多少滑りやすい部分があるものの、手すりや階段も整備されており、頂上まで登ることができます。お気に入りのスポットを見つけたら、太陽が沈むイパネマ海岸方面を向いてスタンバイ。刻々と色を変える空の前に、イパネマ、レブロン海岸から、ドイス・イルモンス(兄弟岩)まで続く海岸線が美しく浮かび上がっていきます。日没の瞬間には、その場に集まった人々が喝采し、感動を分かち合います。また、暗くなるにつれ、影になったドイス・イルモンスの表面には、キラキラと家のあかりが灯り始めます。
一方、岩丘を登った反対側には、コパカバーナ海岸からレーメ海岸、その奥のポン・デ・アスーカル まで見渡すことができます。
リオっ子や世界中の人々と分かち合うサンセット、更に、空が濃い青色に染まるブルーアワーに眺めるリオ・デ・ジャネイロの美しさは、忘れられない旅の思い出になるのではないでしょうか。日中の観光だけでは得られないリオの姿、おススメです!
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■ Praia e Pedra do Arpoador
地下鉄最寄り駅:イパネマ・ジェネラル・オゾーリオ駅
イパネマ海岸沿いを徒歩で東側に向うと、アルポアドール岩丘が見えてきます。