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光学ファインダーの完成度を高めた『FUJIFILM X100T』(3ページ目)

光学ファインダーとEVFのハイブリッドファインダーを搭載したレンジファインダーカメラの最新モデルです。明るい単焦点レンズとAPS-Cサイズセンサーが高画質を約束します。光学ファインダーの一部にピント確認用の液晶画面が出せるようになりました。

ゴン 川野

執筆者:ゴン 川野

デジタルカメラガイド

フィルムシミュレーションを楽しむ

X100Tには他社にない、ユニークなモードがあります。それがフィルムシミュレーションです。フィルムメーカーという強みを活かして、同社のフィルム名を冠したPROVIA、Velvia、ASTIAなどのカラーフィルムのモード、4種類のモノクロモードがあります。今回、新たにリバーサルフィルムを思わせるクラシッククロームモードが加わり、合計11種類のフィルムが選べるようになりました。

これらのモードを3種類選んで連写できるフィルムシミュレーションブラケット機能を使えば、複数のフィルムを使って1度に撮影するという銀塩カメラには真似のできない技が使えます。

説明用画像

スタンダードに相当するPROVIAモードで撮影。絞り開放なので背景のボケが美しい

説明用画像

ビビッドに相当するVelviaで撮影。鮮やかな発色で肌の色も健康的に見える

説明用画像

クラシッククロームでは、全体的に渋い色合いになり、映画のワンシーンのよう

説明用画像

セピアを選ぶと、落ち葉の公園が、ちょっとアートな雰囲気に変身する

説明用画像

APS-CサイズセンサーなのでISO6400でもノイズが少なく解像度も高い

説明用画像

レンジファインダーはマクロに弱いと思いがちだが、約50cmまで寄れる

 

 

光学ファインダーと操作性にこだわった高画質モデル

『FUJIFILM X100T』は35mm相当F2.0の単焦点レンズが付いたレンズ固定式のハイブリッドファインダー搭載デジカメです。クラシカルなデザインで単焦点レンズと聞くと敷居が高そうですが、35mmという焦点距離は50mm標準レンズに比べてやや広角で歪みも少なく幅広い被写体に対応できる万能レンズです。28mm単焦点レンズのみであるスマホで割と何でも撮れることを考えれば、単焦点レンズの実用性の高さが分かってもらえると思います。

レンズ、センサー、画像処理エンジンを専用設計とすることで、一眼レフに負けない高画質を実現。さらに富士フイルムならではの発色の良さと、快適に撮影するための操作性の良さが本機の魅力です。画質と発色にこだわる人、光学ファインダーが好きだが、大きな一眼レフを持ち歩きたくない人、いいモノを長く使いたい人にお勧めの高級モデルです。


 

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