東京都の火災危険度マップ

防災の第一歩として、まずはご自身の住む地域の火災危険度がどの程度なのかを把握しておきましょう。東京都では火災危険度を測定して色分けした「火災危険度マップ」を公表しています【図1】。

【図1】火災危険度マップ東京篇(出典:東京都都市整備局)

【図1】火災危険度マップ東京篇(出典:東京都都市整備局


危険度の高い地域の特徴は、火を扱う店舗、工場が多いこと、老朽化した木造建物が密集しており、道路や公園などが少ないことです。そのような地域は環状7号線沿いにドーナツ状に分布しています。具体的には江東区北部から墨田区北部、葛飾区西部、足立区南部、荒川区、北区、台東区北部に広がる地域、また品川区南西部、大田区に広がる地域で高くなっています。

危険度を把握して対策を

木密地域の高齢化が整備が進まない一つの要因になっている

木密地域の高齢化が整備が進まない一つの要因になっている

東京都はこのような火災危険度マップを作成することで、今後建物の不燃化を早急に進めたり道路や公園の整備が必要な地域を明確にしています。

例えば冒頭で述べた台東区では「密集住宅市街地整備促進事業」を設け、消防活動を円滑にするための道路の整備や、延焼拡大を防止するための公園の整備などを目指しています。しかし、住民の高齢化が進んでいることもあり、思うようには進んでいないようです。

そのような地域に住んでいる場合は、日ごろから各家庭で出火防止のための対策を取り、消火器の整備・点検を行い、地域の防災訓練などに積極的に参加して防災対策をしっかりしておくことが大切です。

 

火災被害マップを公表している自治体

東京都以外で木密地域にお住まいの方は、都道府県や市が運営するホームページから、火災危険度(被害)マップがあるか探してみてください。もしくは国土交通省のハザードマップポータルサイトの「火災被害マップ公表状況」から調べることができます。

 

今後の土地選び、まち選びの参考に

ハザードマップといえば地震がまず思い浮かびますが、住宅が密集している地域なら今回ご紹介したような火災危険度マップも併せて参考にしてください。これから住む場所を決めるという人は、各自治体が公表しているハザードマップを参考に、事前に防災面や安全面をチェックすることをお勧めします。

【参考サイト】
ハザードマップポータルサイト(国土交通省)
「地震時等に著しく危険な密集市街地」について(国土交通省)
地域危険度とは(東京都都市整備局)
木造住宅不燃化10年プロジェクト(東京都)
密集住宅市街地整備促進事業(台東区)
歴史都市京都における密集市街地対策等の取り組み方針
(平成24年7月京都市)

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