輸入車/注目の輸入車試乗レポート

激速コンバーチブル、エキシージSにロードスター追加(2ページ目)

ライトウエイトスポーツを得意とするロータスは、1995年発売の初代エリーゼが大ヒット。やがて高性能版のエキシージを追加し、そのエキシージは2004年に「シリーズ2」に進化。さらに2011年には新型「エキシージS」を発表。そして2012年、これまでクーペのみだったエキシージに、初のコンバーチブルの「エキシージSロードスター」が追加。2014年、日本に導入されるはこびとなった。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

ハンドリングとハイパワーで、開放感も満喫できるエキシージS

ロータス エキシージSロードスター

ボディサイズは4070mm×1800mm×1130mm。エリーゼに対し、V6エンジン搭載のためホイールベースは70mm拡大され2370mmに。安定性とロードプレゼンスのため全長は270mm長くされた。車両重量は軽量なソフトトップの採用によりクーペのエキシージSよりも10kg軽い1170kgとなる

実際にも、その加速力たるや相当なものです。スーパーチャージャーで過給され、350psものパワーをゲットしたV6エンジンは、レスポンスも素晴らしく、「スポーティ」というよりも「レーシー」なフィーリングで、アクセルを踏むのが快感になります。

性能的にも、静止状態から加速して100km/hに達するまでの所要時間もわずか4秒ちょうどというから、やはりその速さは本物です。最近では、エンジンは強力でも車両重量が大きくて、重いのに強引に速く走らせているように感じられるクルマが少なくないところ、エキシージSロードスターは極めて軽いので、その速さをダイレクトに味わうことができるのもこのクルマならではでしょう。
ロータス エキシージSロードスター

前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションに、単筒式ビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製コイルスプリングを搭載。ブレーキはレースでも実績を誇るAPレーシング製の4ポッドアルミ合金製キャリパーに、前後332mmと大径のベンチレーテッドクロスドリルドブレーキディスクを組み合わせる。タイヤはピレリ製「P Zero Corsa」もしくは「P Zero Trofeo」がオプションで選べる。タイヤサイズは前205/45ZR17、後265/35ZR18

もちろん、ロータスの命であるハンドリングは健在です。俊敏にほとんどロールすることなく向きを変え、イメージしたとおりのラインを見事なまでにトレースしていけます。

エキシージSのシャシーは本格的なスポーツ走行を視野にハードにセットアップされています。ただし、このクルマについては、そのままレースに出られるポテンシャルを持ちながらも、「ロードスター」という性格に合わせて若干マイルドに味付けが変更されています。
ロータス エキシージSロードスター

コクピットにはオプションや各種装備が取り揃えられており、キルティング・レザーシートとドアトリムのディテールのオプションも用意されている。トランスミッションは将来的にATも追加予定とか

そんな性格に相応しく、コクピットはスパルタンな雰囲気でありながら、エキシージSクーペと同様のオプションと各種装備を取り揃えており、インテリアについては、キルティング・レザーシートとドアトリムのディテールのオプションも用意されています。アルミモコノックボディにより、乗降時には、いかにも剛性の高そうな極太のサイドシルを乗り越えなければならないものの、それもまた一興でしょう。

エキシージSロードスターは、そんな持ち前のハンドリングと高性能エンジンの加速感を大きな開放感とともに満喫できるという、この上ないドライビングプレジャーを与えてくれるクルマなのです。
ロータス エキシージSロードスター

ロータス製オールアルミモノコックボディに、オールグラスファイバーボディ(FRP製)を架装。スパルタンさを前面に出したクーペに対し、ロードスターの性格に相応しくリアウイングやフロントリップスポイラーが廃されている


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