「温」の字は「はる」と読む? 名前の漢字の読み方
ちがう名づけを混ぜないで
A:温の字の読み方は「アツ・アツシ・オン・スナオ・ノドカ・ハル・マサ・ミツ・ヤス・ユタカ・ヨシ」など非常に多いですが、その中で「ハル、アツ」の読み方が名前にもよく使われて、知られています。辞典では12画の字ですが、占いをする場合は占いの流派によって画数の決め方は違います。
違う名づけは別々に分けてやること
名づけは大きく7つほどの発想、方法があります。ご質問はそのうちの三つの話が出されています。まず一つは、好きな漢字を使って名前を作るという方法があります。たとえば温の字が使いたいから、温斗(はると)、温美(あつみ)などにする、というものです。温の字は名前の場合はハル、アツというのが一般的な読み方ですので、たとえば温斗はハルト、アツトのどちらでもよい、ということになります。
二つ目は好きな音から名前を作る方法です。たとえばハルという音を入れたいので、ハルト、ハルカなどの名前にしたい、ということです。ハルという音を入れるなら、春、晴、陽、温、榛、治などはみなハルと読む字ですから、これらの中でお好きな字を使って名前を作ればよいわけです。
三つ目は姓名判断という占いに従って名前を作る方法です。文字を画数(数字)に直して、名字と字画の合う名前を作ります。漢字の画数が問題になるのは、占いに従って名づけをする場合です。
以上のように、ご質問は3つの名づけの方法にふれています。もちろんどの方法で名前を作ってもいいのですが、ただそれぞれ名前を作る手順が違い、作られる名前の範囲が違いますので、作業は別々に分けてやらないとできません。違う名づけを同時に混ぜますと、混乱して名前が作れなくなります。
なぜ本によって漢字の画数が違うのか
三つ目にふれられている、占いに従う名づけですが、これは名字から作られる名前の範囲が決まります。現在、名づけというタイトルの本やサイトはほとんどこの名づけが書かれています。漢字には同じ字でも何通りもの書き方があり、新字、旧字が違い、正字と異体字が違う、ということはざらにあります。それによってもちろん画数も違ってきますので、専門家の作った辞典では、それぞれ違う画数が書いてあります。
ところが姓名判断という占いでは、漢字を画数(数字)に直す際に、流派によって決め方が違います。今の漢和辞典の通りに数えるとか、あるいはサンズイを4画に数えるとか、漢字を旧字に戻して数えるなど、いろいろな方法に分かれます。そこで占いの本によって画数がちがってくるわけです。
「なぜ本によって画数が違うのですか」というご質問はたくさん寄せられますが、それはお読みになっているのが占いの本であるからで、占いの流派によって画数の決め方は違う、ということです。
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