行政書士試験/ゼロから始める行政書士試験

授業後1週間の勉強法 ゼロからの行政書士試験7(2ページ目)

復習の方法を確立させることが合格の近道です。しかし、漠然と復習する人が多いのが実情です。そこで、効率のいい復習方法をご紹介します。今回は、授業を受けてから1週間以内の期間についてです。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

授業翌々日の勉強法 

まず、前日の復習が不十分な場合、つまり問題集を解き終えていない場合や復習が十分でない場合はそちらを終えてください。

週二回クラスは、翌々日の勉強も問題集を中心に進めていきます。前日に間違った問題だけをもう一度解いてください。目安は復習も含めて1時間前後です。再び間違った場合や迷った場合、それは復習時間が足りないか、論点の理解が全くできていないかです。いずれにせよ、講師に相談することをお勧めします。

翌々日の勉強の目標は、復習時間が適切かどうかの確認と、講師に質問する事項を判別することです。

学習能力に個人差がある以上、当然、復習時間も個人差が出てきます。翌々日の勉強で、翌日の勉強時間が適切だったかを確認してください。もし多くの問題を間違えるようであれば、復習時間が足りていません。人が1回でできることが、自分は3回やらないとできないということもあります。自分に適切な復習時間を模索することも重要です。

なお、授業の翌日の勉強がしっかりできていれば、翌々日は時間に余裕ができます。その際は、テキストを使って授業の復習をしてください。

テキストは知識を整理するのに最適です。問題集は断片的な知識の羅列なので、テキストを使って頭を整理してください。また、授業で取り上げる内容は、問題集に掲載されている知識だけでなく、その周辺知識の説明も加えられています。例えば、応用問題、学説状況、比較的視点、裁判例などの具体例です。

これらは他の国家試験で出題されており、今後、出題が予想される知識です。いわば予想問題的な知識です。問題集には掲載されていないことが多いので、授業の復習という形で勉強してください。ただ、予想問題的な知識はいわば応用であり、基礎は問題集の知識です。基礎を固めないで応用に手を出しても、習得できません。繰り返しになりますが、勉強の中心は問題集です。

授業翌々日の勉強のポイント
・前日に間違った問題だけ解く(目安1時間前後)
・復習時間が適切かどうかの確認と相談事項の選別が目的
・問題集を解き終わったら、テキストの復習を(目安2時間前後)

一方、全日クラスは、午後の授業について、翌日の勉強方法で示した内容を実施してください。全日クラスは一日ずれていきます。

ガイドの立場からアドバイス
授業翌々日の勉強は、授業翌日にできなかった問題ができるようになったという、勉強の成果をどれだけ実感できるかが重要です。この達成感が勉強を続けていく上では大切です。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます