ケニア/サファリの基礎情報

動物たちの楽園!マサイマラ国立保護区案内(2ページ目)

ケニア国内に点在する数々の国立公園や保護区の中で、観光客に最も人気があるのがマサイマラ国立保護区です。ケニアに生息するほとんどの動物が見られ、その遭遇率も高確率!ここでは、マサイマラ国立保護区の詳細やツアー情報、行き方についてご紹介します。

執筆者:武田 ちょっこ

マサイマラ国立保護区を2つのエリアに分けるマラ川

riverforest

空から見たマラ川。川の周辺は緑が豊かなリバーフォレスト。ヒョウが生息しているエリアです

マサイマラは国立公園ではなく“保護区”です。保護区は国立公園と同様、自然環境の保護政策が取られている特別区域ですが、保護管理は国ではなく地元自治体、保全団体が行っています。保護区を縦断するマラ川を境に、西のマラトライアングルと呼ばれるエリアをマラコンサーバンシーが、東をナロック郡政府が管理しています。

■マラ川の東側
bush

後ろに見えるヤブの中から出てきたディクディク。普段はヤブの中で暮らしています

ナイロビからの距離が西側よりも近いため、古くから観光に開けていたのが東側です。東のゲート近くには小さな林やヤブ地が転々としており、ここには普段開けた草原には出てこない動物が潜んでいます。ときどきディクディクなど珍しい動物も現われますよ。

マサイマラでは動物を発見したとき、車道を外れて動物に接近してもよいという、“オフロード”が許されていますが、東側では禁止です。とはいえ、道など外れなくたって充分に間近に動物が見られるチャンスはあります。

■ マラ川の西側
lionfamily

ライオンは群れで生活しているので、1頭見つければ、たくさん見られるでしょう!

マサイマラの西側は、マラ川と西側の崖、タンザニアとの国境に囲まれた三角のエリアで、マラトライアングルと呼ばれています。ナイロビから遠く道が悪いため、空からのアクセスがポピュラーです。サファリカーではなく小型機でアクセスした場合、動物を見に行く“ゲームドライブ”は、ロッジ所有の車で出発します。通常宿泊料金には食事、ゲームドライブがセットになっています。

地図で見ると東側より狭いのが一目瞭然ですが、動物ウオッチングには何の問題もありません。東と同じように様々な動物が見られます。現地のサファリレンジャー、ドライバーさんなどの話を総合すると、クロサイの目撃確率はトライアングルの方が高いようです。

マラトライアングルでは、ライオンやヒョウ、チーターを発見したときのみオフロードが許されてはいますが、25メートル以上離れ、制限時間10分。車は5台までで、他の車は100メートル離れて待つなどのルールがあり、違反するとマサイマラから追放!と厳しく取り締まられています。ドライバーさんがチップ欲しさにルールを破ることもあるようですが、ルール違反者は、もうゲームドライブが出来ないことを肝に銘じておいてください。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます