強くて賢ければ男に頼らず生きていけるという「自立型お姫様」たち
「自立型お姫様」志向の女子が増えた?
はあちゅう氏が幼いころ「アリーテ姫の冒険」という本を読んで人格形成上強い影響を受けた、と述懐しているのだが、
という部分に、わかるわかると頷いた若い女性読者は多かったのではなかろうか。退屈が嫌いで本が大好きという共通点もあるこのお姫様に、
自分を大いに重ねた私の頭には
「強くて賢い女子は男の人に嫌われる」
「でも強くて賢ければ、男の人に頼らなくても生きていける」
という2つのメッセージが刷り込まれました。
そして「王子様に好かれない場合に備えて、後者のパターンでも
対応可能に育とう」と思いました。
肉体的にはどうしたって女性は男性よりも「小さくて弱い」けれど、知力も体力も気力もちゃんと鍛えれば、「大きくて強い」男性に頼らなくてもちゃんと生きていける。でも、そのぶん男性には「選ばれなくなる可能性は高くなる」かもしれない。
男性の価値観に沿い、男性に選ばれることが女性として最大の価値だとしてきた上の世代のつまづきから学んだのか、あるいは母親世代にやんわりとそう教えられて育ったのか、若い世代の女性にはそれをわざわざ言葉には出さずとも、幼い頃から着実に力をつけて、自分で歩けるように育ってきた人が多いような気がする。決して体格は大きくなく、物腰も攻撃的でなく、それぞれに小洒落て可愛らしく穏やかであっても、自分の人生にしっかりと「自分のお金で保険をかけている」ように見える。
だからはあちゅう氏の言う「助けがないと幸せになれない『依存型お姫様』ではなく、自分の力で運命を切り開く『自立型お姫様』」という言葉を読んで「これは私のことだ」と思って傾倒する若い「可愛くてデキる女子」たちが多いのは世代的にも自然なことなのかもしれない。
結婚したいとは思わないと言う独身女性の決して少なくはない数をこのような自立型お姫様たちが占めており、またその層が意外と厚いゆえに非婚志向が強まっている印象を与えている。
そして既婚女性の中にも、そういう「相手に依存しない」精神的自立性を持ったうえで結婚生活を継続しているひと、または結婚して現実を知った結果、あきらめたひとが多いのかもしれない。
>>既婚女性はもう相手にスペックは求めない、子育てや仕事への協力度を重視