スウェーデン家具の巨匠のデザインショップ、マルムステン・ブティーク/Malmstenbutiken

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カール・マルムステンの家具と調和を保つ様々な北欧デザイン

スウェーデンの家具の歴史を語る上で、外せないのがカール・マルムステン(Carl Malmsten)です。約一万もの家具のデザインを残した、スウェーデンで最も有名な家具職人の一人で、ストックホルムの市庁舎やコンサートハウス、ウリクスダール城などの家具も手がけました。そんな彼のお店が、ストックホルムのエステルマルム(Östermalm)地区、老舗デザインショップのスヴェンスク・テン(Svenskt tenn)のとなりにあります。

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エステルマルム地区、スヴェンスク・テンのとなりにあるお店の外観

1940年から現在の位置にあるマルムステン・ブティークは、創業当時デザイン建築工房も併設しており、多くの職人が働いていました。お店では、マルムステンの親しい友人であったグスタフ6世王とルイース王妃を見かけることもあったそうです。現在、工房はストックホルム郊外に移され、お店はスウェーデンで最も有名な家具を中心としたセレクトショップの一つとなりました。

 
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家具ともに工芸品やテキスタイルも楽しみたい

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スカンジナビア全土から集められるデザインと質のよい工芸品やテキスタイルが並ぶ店内

「僕が偶然生み出した家具を心地よく使って欲しい」、とはデザイナーであったマルムステン自身の言葉。店内には彼の残した家具だけでなく、新しいデザイナーの作品も数多く置かれています。セレクトショップとしても人気のあるマルムステン・ブティークには、スカンジナビア全土から選び抜かれたデザインと質の良い工芸品やテキスタイル、雑貨が美しく並んでおり、家具とともに時間をかけて見たいところです。

 
代表的な作品には、1916年に製作された「市庁舎の椅子(Stadhusstolen)」があります。この「市庁舎の椅子」は、マルムステンの家具デザイナーとしてのキャリアの第一歩となった有名な作品です。このほかに1950年代にデザインされ、一躍人気商品になったアームチェアー「おばあさん(farmor)」は、体に馴染むフォルムが大変座り心地がよく、現在でも多くの人々に愛されています。マルムステンの家具の中で最もよく売れているのが、スウェーデンの家庭でよく見られるウィンザーチェアーの「リラ・オーランド(Lilla Åland)」。どれも一度は座ってみたい家具の一つです。

後継者の育成にも力を注いだマルムステン

マルムステンは、家具製作のみならず家具作りを後世に伝えていくことにも力を注ぎました。妻とともに小学校や工房学校を創設し、工芸コースや講演会などを精力的に行ってきました。中でも、カペラゴーデン(Capellagården)は有名で、日本からコースに参加する人も後を立ちません。1960年にスウェーデン第2の島、エーランド(Öland)に設立されて以来、現在まで多くの家具職人を世に送り出し、マルムステンの家具への思いを伝え続けています。

<DATA>
マルムステン・ブティーク/Malmstenbutiken
住所:Strandvägen5b, 114 51 Stockholm
TEL:+46(0)8-23 33 80
営業時間:月~金曜10:00~18:00、土曜 10:00~16:00、日曜 12:00~16:00
定休日:なし
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