猫転送装置をご存じですか?
いま、ツイッターなどのSNSで大評判になっている猫転送装置。今回は、この装置の開発者“guremike”さんに、開発に至ったいきさつや、今度の展開などについて伺ってみました。ついでに、我が家の猫たちも転送できるか、ちゃっかり実験してみました。ぐれみ研究所のguremikeさん
猫転送装置とは?
もともと猫には、カゴや鍋、箱や紙袋といった狭いところに入りたがる習性があります。周りを何かで覆われた中に入るということは、身を守る要塞に閉じこもるのと同じですが、一方その入れ物を持ち上げられたら一網打尽にされてしまうという危険もあります。しかし、猫はそんなことはお構いなく、本能的に穴蔵的な場所を好みます。今回guremikeさんが開発された猫転送装置は、テープやロープ、ヒモなどを使い、平面に丸や四角、三角などを描き、その中に猫が自分から入ることで猫の転送が可能になるという、いたってシンプルな装置です。
実際に猫がその輪の中に入ったとしても、猫本体が消えるわけではありません。どちらかというと、その中に入って、猫の本体が猫に転送されてくるといったイメージでしょうか。詳しいことは、転送された猫に聞いてください。
guremikeさんに、この転送装置を開発されたいきさつについて伺いました。
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ある日、くるくるまるめて置いておいたコードの中に、
猫が入っている姿を、偶然、目撃しました。
もしやと思い、ひもを使ってサークルを作ってみると、
おなじように入りました。
観察しているうちに、好奇心が湧いてきて、
それは立体ではなく平面の模様でもいいのだろうかと、
床にテープを貼ってみたところ、案の定、吸い込まれていきました。
偶然と観察と好奇心が、
このたびの転送装置の開発につながりました。
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転送装置を作ってみよう!
転送装置の作り方はいたってシンプル。紙テープでも、ロープでも、ヒモでも、ベルトでもスカーフでも、何でも構いません。猫が入れるくらいの大きさの適当な囲いを描きます。あとは猫が入るかどうか、待つだけ。
基本的に猫は輪があるからといって意識的に入って行くことはないでしょう。ただ、テープだったり、ヒモだったり、日常的に自分の縄張りエリアでみたことがないものが目の前に置かれると、まず気になる。それはなんじゃ? 危険なもの? おもちゃ? と確認したくなります。動かない、生物ではないと理解すると、興味を失って自分の視界から無視してしまう猫はそれ以上転送装置に自らかかわることはないです。もし入ったとしても偶然です。
また、とても注意深い警戒心の強い猫は、その描かれたサークルには近づきませんが、そのまま放置しておくと同居人が忘れた頃に入っている可能性があります。
実験1:タラちゃん(クンクン点検中)
再度guremikeさんに、こんなに評判になった感想を伺ってみると。
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あまりの反響に、ただ驚くばかりです。
この一週間で、世界中の猫のまえに、
いったいどれだけのサークルが描かれたのでしょう...
ああ!なんとおそろしいものを生み出してしまったのでしょう!
というのは冗談ですが、猫の性格によって入る入らないが分かれるようです。
転送装置の作動には莫大な猫エネルギーを必要としますので、
むりやり転送装置に入れるなどして、猫にストレスを与えないよう、
くれぐれも猫に無理をさせぬよう、たのしんでほしいと思います。
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そうなのです。猫転送装置に、猫を無理矢理押し込んだり、乗っけてはいけません。猫がストレスを感じると猫転送装置は誤作動を起こす可能性がありますので、くれぐれも猫の自主性に任せてください。
>>つぎは、実際に作ってみた結果をご紹介!