エスクァイアは「ひとつ上を目指す男たち」がターゲット

トヨタ・エスクァイア

ボディサイズは全長4695×全幅1695×全高1825mmで5ナンバーサイズに収まる。2.0Lガソリンと1.8L+モーターのハイブリッドを設定する

CMキャラクターに起用したバットマンと、発表会のトークショーに登場した吉川晃司氏。バットマンは「ひとつ上」を目指す男たちを鼓舞する存在として、起用されたという。

吉川晃司氏も似たような意味合いでトークショーに登壇したが、30代だけでなく、40代や50代をメインターゲットに据えるトヨタの新型「ESQUIRE(エスクァイア)」は、簡単にいってしまえば、ヴォクシー/ノアの兄弟車で「兄貴分」。

クラウンを彷彿とさせる大型グリルは、バンパー下側まで大きな「T字型」になっていて、メッキの縁取りが押し出しの強さを感じさせるなど、ひと目で上級指向なのが分かるが、中身はヴォクシー/ノアそのもので、内・外装に専用デザインや豪華装備を与えたのが、この「ESQUIRE(エスクァイア)」という新型ミニバンの正体だ。

販売店からの要望で登場か?

トヨタ・エスクァイア

リヤビューはヴォクシー/ノアと大きく変わらないが、メッキ加飾やリヤウインドウに浮いているように見えるリヤメッキガーニッシュなどが特徴

ヴォクシー/ノアは、アクア、プリウスに次ぐ「トヨタ」ブランドの稼ぎ頭で、ヴォクシーはネッツ店、ノアはカローラ店が扱っている。

トヨタ店の「売れて利幅の大きいミニバン」はエスティマ/エスティマハイブリッドくらいで、アルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店が販売している。

今回の「エスクァイア」は、トヨタ店とトヨペット店での取り扱いで、いままでのヴォクシー/ノアになかった上級指向の兄弟車として初登場したのは、トヨタ店とトヨペット店の販売店からの要望に応えたのでは? という想像をしてしまう。

買う側からすると、ヴォクシー/ノアと室内の広さやシートアレンジ、荷室の使い勝手だけでなく、パワートレーンやシャーシ(サスペンションの設定からタイヤの銘柄まで)同じだから、ヴォクシー/ノアで十分という判断は妥当だ。

しかし、ヴォクシー/ノアの主査も務めている水潤チーフエンジニアが「5ナンバーコンパクトミニバン(トヨタはコンパクトキャブワゴンと呼ぶ)は使い勝手最優先で、クオリティやこだわりは重視されてこなかった」という主旨の発言をプレス発表会でしていたが、確かにそのとおりだと思う。

もちろん、ヴォクシー/ノアにもエアロ系グレードはあるし、日産セレナの一番人気は「ハイウェイスター」だ。だが、上質感を内・外装ともに徹底追求していくと、子育て層がメインユーザーだけに、価格的に手が届かなくなってしまう。

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