イタリア語

気軽に入れるイタリアのトラットリアでマナーを学ぶ(2ページ目)

イタリアは美食の国、大きな都市から小さな村に至るまで、どこを訪れても美味しいお店に必ず巡りあうことができるのも、一つの醍醐味です。お店には気軽に立ち寄れるバールから、ちょっとお洒落して行くお店まで様々ですが、今回は気軽に立ち寄れるトラットリアに行く時のイタリア語をご紹介します。

西村 清佳

執筆者:西村 清佳

イタリア語ガイド

トラットリアのメニューの順番とは?

パスタ料理

プリモはパスタ料理が定番(ガイド撮影)

トラットリアのメニューは、最初は前菜のアンティパスト Antipasto、そしてパスタやリゾットなどのプリモ Primo、続いてメインのお肉や魚のセコンド Secondo、サラダなど付け合わせのコントルノ Controno、デザートのドルチェ Dolceと続いています。飲み物のページは一番最後か、あるいはワインリストだけ別にあるお店もあります。

まずは料理を選んでから、それに合う飲み物を選びます。
料理は、前菜からメインまでフルコースを頼む必要はありません。日本人には少々多い量なので、前菜とプリモ、前菜とセコンド、あるいはプリモとセコンドといった二皿の組み合わせでも構いません。

メニューには、日本であまり馴染みのない食材もあるでしょう。
例えばトピナンブル Topinamburフィノッキオ Finocchioカルチョーフォ Carciofoコニッリオ Coniglioなど。順に菊芋、フェンネル、アーティチョーク、ウサギのことです。
トピナンブルは秋から冬にかけて、ムースにしてチーズソースをかけた前菜が定番です。カルチョーフォは春と秋の旬のものをパスタやリゾットの具にしたり、オーブン焼きか茹でて付け合わせとしていただきます。フィノッキオは生でも茹でてもおいしい万能の野菜で、ウサギ肉は山の幸が美味しい地域では一般的に食べられています。

メニューを決めてから飲み物を合わせる

料理画像

豚肉のメイン料理(ガイド撮影)

食べたい料理が決まったら、次は飲み物です。必ずしもワインを頼まなければいけないということはありませんが、一般的には飲み物はワインもしくは水を頼むのが一般的で、ジュースや炭酸飲料はトラットリアでは頼みません。
ワインのリストには種類や年代、そして値段が表示されています。ワインに詳しくないなら、お店の人にお任せしてみましょう。

Cosa mi consiglia? コザ ミ コンシッリア?
(どれがお勧めですか?)

ワインは必ず目の前でコルクを抜いた後、テーブルの誰かが試飲します。特に問題がないようだったらヴァベーネ Va bene(大丈夫)と言いましょう。

乾杯する時にはあまりグラス同士派手にぶつけて音を出すことはなく、軽く触れるぐらいか目の前に掲げるぐらいがちょうど良いでしょう。水のグラスで乾杯するのは礼を欠くとされているので、お酒の飲めない人は一口だけグラスについでもらって、仕草だけするのがいいかもしれません。

料理が運ばれて来たらナプキンを膝の上において、ナイフとフォークで頂きます。食べる時にあまり前屈みにならないように気をつけて下さい。またスパゲッティーなどのパスタ類はフォークだけで巻き取って頂くのが普通で、スプーンを使うことはありません。
フォークだけで食べるのが難しい料理は、右手にフォーク、左手に小さくちぎったパンを持って左手でフォークに食べ物をのせるのを手伝っても構いません

 

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