自然と調和した要塞の村、レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス
フランスの美しい村の一つに数えられているプロヴァンス地方の城塞の村、レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス、通称レ・ボー。北はアヴィニョン、南はアルルの中間地点にあり、アルピーユ地方自然公園に属しています。中世の時代に最盛期を迎え、数々の侵略を経て廃墟となりましたが、自然に囲まれた美しい白い岩でできた街並が良い状態で保存されており、今ではフランスでも人気の観光地となっています。レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスってどんな村?
レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスは、プロヴァンス地方はアルピーユ地方自然公園の中心に位置し、高い丘の上に建つ石灰岩で形成された城塞の村です。中世の時代にレ・ボー家により最盛期を迎えましたが、その後はプロヴァンス公国やフランス王国などから次々と侵略を受け、最終的には廃墟となってしまいました。それから長い時間を経て、現在では当時のまま残る古い街並と、緑豊かな自然や白い石灰岩で形成される美しい景色が訪れる人々を魅了しています。城塞の敷地内には迷路のように入り組んだ街並が広がり、城跡や美術館、礼拝堂などの観光スポットに加え建物の中にはレストランやブティック、ギャラリーなども入っていて、1日中散策が楽しめるようになっています。
レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスへの行き方
レ・ボーへは他のプロヴァンス地方の村の例にもれず、交通手段が限定されています。TGVでアヴィニョンもしくはアルルまで行き、ここからバスもしくは車での移動になります。ただしレ・ボー発着のバスは7・8月の毎日、6・9月の土日のみの運行となっており、車での移動が不可能な場合は、バスが運行しているこれらの期間でスケジュールを組む必要があります。
バス運行会社 カートレイズのHP(時刻表)
レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスの見どころ1 白い街並
レ・ボーの最大の魅力は、石灰岩でできた迷路のような古くて白い街並です。城塞内はそれほど広くないので、主要な観光スポットを押さえつつ、地図など見ないであえて迷いながら歩くのがおすすめです。ごつごつした古い石畳の道を、歴史を感じながら歩くと中世の時代にタイムスリップしたような感覚になります。ぜひ時間をかけてゆっくりと散歩したいところです。敷地内にはプロヴァンス地方の名産品であるサントン人形の博物館やプロヴァンスの風景を多く描いた芸術家イヴ・ブレイエの美術館などレ・ボーの土地をよく知ることのできる施設や、美しいルネッサンス様式の邸宅であるマンヴィル邸、村と外をつなぐ唯一の出入り口であったエイギエールの扉などの歴史的な見どころも点在しているのでお見逃しなく。レストランやカフェ、お店もところどころにあるので食事やお茶、ショッピングも楽しみつつ、時々休みながら過ごすことができます。
レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスの見どころ2 レ・ボー城塞
レ・ボー城塞と呼ばれる城跡には塔や礼拝堂、病院、発射台などが残されており、当時の様子をうかがい知ることができます。塔に上れば村全体を見下ろすことができるベストビューポイントとなっており、ここから見るプロヴァンスの景色は最高です。また、オンシーズンには中世時代の民族衣装をまとった人々による再現ショーがあり、大人はもちろんのこと子供でも楽しめる内容となっています。
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■レ・ボー城塞 Château des Baux de Provence
住所:Château des Baux de Provence 13520 Les Baux-de-Provence
電話:04 90 54 55 56
時間:10:00~17:00(1、2、11、12月)、9:30~18:30(3、10月)、9:00~19:15(4、5、6、9月)、9:00~20:15(7、8月)
無休
料金:10ユーロ(4~8月、ショーつき)、8ユーロ(9~3月、ショーなし)
レ・ボー・ドゥ・プロヴァンスで買うお土産
レ・ボーではプロヴァンス地方の名産品であるオリーブオイル、塩水漬けオリーブ、黒オリーブ、ワインが高い品質を誇ります。数種類のオリーブをブレンドして作られるというオリーブオイルの香り、色、味、繊細さはまるで有名ワインのよう。ワインは350ヘクタールの畑のうち85%がビオ製法により作られており、ナチュラルな味わいを特徴としています。いずれも液体なので梱包には気を使いますが、わざわざお土産に持ち帰る価値はありますよ。
【参考サイト】
・レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス観光局HP