静寂に包まれた箱根の紅葉スポット、蓬莱園
今回の行き先は【神奈川】
静寂に包まれた美しい紅葉を満喫、箱根・蓬莱園
豊富にわき出る温泉や博物館・美術館など見所があふれているので、いつも多くの人で賑わっていますが、そんな箱根でも比較的静かな環境で紅葉を楽しめる所があるのをご存じでしょうか。
今回は箱根の中でも静寂に包まれた中でのんびり紅葉を楽しめる蓬莱園(ほうらいえん)をご紹介します。コンパクトな空間の中で美しい紅葉を楽しむことができますよ。
旅館の館主が造った庭が美しい公園になりました
蓬莱園(Yahoo! 地図情報)は、箱根の小涌谷にある公園です。箱根登山鉄道の小涌谷(こわきだに)駅から箱根駅伝の山登り・山下りでおなじみの国道1号線(東海道)を登って行き、箱根ホテル小涌園の少し先にあります。元々は大正時代に小涌谷温泉の旅館、三河屋旅館の館主が旅館の近くにつつじの庭園を造ったことに始まります。
その後3万株にも及ぶ色々な種類のつつじが集まった庭園は「蓬莱園」と呼ばれ、桜や紅葉なども植えられたことで、四季折々の美しい風景が見られる庭園となりました。
現在では箱根町が公園として管理しており、誰でも気軽に散策することができます。
喧噪から逃れて、色鮮やかな紅葉が楽しめます
それでは、蓬莱園の紅葉・黄葉を満喫しましょう。蓬莱園のバス停から、坂を下る道を進んでいくと蓬莱園への入口があります。入口からもすぐに紅葉・黄葉が見られますし、周囲を取り巻く高い木々にも紅葉・黄葉が広がっています。
箱根ホテル小涌園からも歩ける距離にあるのですが、まわりに目立った施設がないこともあって、蓬莱園では人混みの喧噪から離れてのんびりと紅葉・黄葉を愛でることができます。
園内は自然の傾斜を活かしているので、多少のアップダウンはありますが色々な角度から園内の紅葉・黄葉を楽しめます。
お気に入りの構図を決めて、写真に収めてみるのも良いですね。
国道1号線(東海道)を挟んで蓬莱園と反対側にある三河屋旅館の建物も、クラシックでとても趣きのあるもの。
明治時代中期に小涌谷温泉の開湯と共に開館した三河屋旅館は、画家・竹久夢二や歌人・与謝野鉄幹・晶子夫妻も宿泊したという歴史あるお宿です。
日帰り入浴はできませんが、クラシックな建物の外観と周囲を取り巻く紅葉を見るだけでも十分楽しめることでしょう。
静かな空間の中で紅葉を楽しめる箱根・蓬莱園ををご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
紅葉の見頃は例年だと11月上旬から中旬です。アプローチ方法は次ページにまとめましたが、交通の便が良く箱根の他の名所にも行きやすい所ですので、ぜひ蓬莱園の紅葉を楽しんでみて下さい。