『ドクターX』では鉄の看護師長
『きょうは会社休みます。』では明るく元気なお母さん
ドクターXでは鉄仮面の看護師長役
秋の新作ドラマがほぼ出揃った所で圧倒的な強さを見せるのが米倉涼子さん主演の『ドクターX 3』(木曜21時)。シリーズ第3弾でありながら視聴率20%台を叩き出し絶好調のスタートを切りました。その中で高畑さんが演じるのは国立高度医療センターの看護師長・白木淳子。センター内の”大奥”と呼ばれ、総長(北大路欣也)からも一目置かれる存在の看護部・白木師長を一切笑顔を見せず無表情に演じる姿からは静かな殺気さえ感じます。師長の壁ドン&「1000年早い!」は今後、流行語になる予感も!?
変わって「女の水10ドラマ対決」で『ファーストクラス』を下し14%超えの数字を取った『きょうは会社休みます。』では主演・綾瀬はるかさんの母親、光代役でご出演。こちらは元教師の明るく元気なお母さんという役どころで、ドクターXとは真逆のキャラクター。お母さん、と言えば前クールの『昼顔』で演じた”ハムスターLOVE夫”の母親役も超印象的でした。あのモゴモゴねっとりした口調で「アナタ達セックスレスなのぉ?」と上目づかいで言われるたびに背中がゾワゾワした視聴者も多いのではないでしょうか(グフフ笑いも凄かった)。
演劇をやりたい!
厳しい生活を送った20代
……と、2クールの間に3本のドラマに出演し、全く違う&どれも強烈なキャラクターを演じる高畑淳子さん。様々なドラマのみならずバラエティや司会でも活躍する今の彼女の姿からは想像しずらいかもしれませんが、高畑さんのルーツも実は”舞台”。香川県の進学校に通い、早慶をはじめ高ランク大学5校に合格したにもかかわらず、演劇をやりたい!と、桐朋学園大学短期大学部芸術科演劇専攻(現・桐朋学園芸術短期大学)に入学。が、卒業時に受験した大手劇団のオーディションはほぼ全敗で、唯一合格したのが西田敏行さんがブレイクする前の劇団青年座だったそうです。当時も今もいわゆる”若手劇団員”の生活は楽ではありません。バイトに明け暮れ、劇団で役が付けばそのバイトにも行けなくなり、たまに話が来るテレビドラマやCMの仕事のギャラで何とか生活を支えていく。それは高畑さんも例外ではなく、500円のスイカを買うのに何時間も迷う日々が続きます。「30歳を過ぎてもこのままだったらもう辞めよう。」そう決めていたある時転機が訪れます。その転機とは……
⇒ その時高畑さんに何が起きたのか?(次ページ)