『グレース・オブ・モナコ』と王女＆女王映画の特集(2ページ目)

ダイアナ妃と＆カイウラニの恋と人生

『ダイアナ』（2013年度作品）
チャールズ皇太子と別居してからのダイアナ（ナオミ・ワッツ）の新たな恋を軸に、離婚を経て交通事故死をするまでを描いた悲劇のプリンセス・ストーリー。

世界中に愛されていたダイアナが、別居後、息子たちにもなかなか会えず、どんなに寂しい生活を送っていたか、そんなときに出逢った新しい恋人がどれだけ支えになっていたかがこの映画を見るとよくわかります。スポットライトを浴びていた彼女だけど、彼女は常に愛を求め、孤独を恐れていた……意外と恋していないとダメな女性だったのかもしれません。

ダイアナが人道支援に熱心だった理由もこの映画は描いていますが、もっとそちらを深く追求してもよかったかも。ちょっとラブストーリー色が濃すぎた感もあり。でも恋愛映画好きならオススメですよ。

監督：オリヴァー・ヒルシュビーゲル 出演：ナオミ・ワッツ、ナヴィーン・アンドリュース、ダグラス・ホッジ、ジェラルディン・ジェームズほか


『プリンセス・カイウラニ』（2010年度作品）
ハワイの王政崩壊とアメリカの軍事制裁を食い止めたプリンセス・カイウラニ（クオリアンカ・キルヒャー）。愛を捨てて国を選んだプリンセスの物語です。

ハワイ好きならカイウラニと聞いてピンを来るかも。彼女の名を冠したホテルがありますよね。それくらいハワイの人にとってプリンセス・カイウラニは伝説なのです。美しく知的な彼女は、英国で婚約寸前までいきましたが、愛する人とハワイ、どちらかを選ばなくてはならず、カイウラニはハワイを選び、アメリカと交渉をして大統領を味方につけたのです。当時まだ20代ですよ！　歴史に名を残す人は若い頃から使命感を持って行動しているものなのだと感動ですよ。時代が違うと言われればそれまでだけど、今の若い人が見てどう思うか？　知りたい気がします。


監督：マーク・フォービー　出演：クオリアンカ・キルヒャー、バリー・ペッパー、ウィル・パットン、ショーン・エヴァンスほか

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