2回目から8回目 目的を持って問題集を解くこと
問題集を繰り返し解く作業は単調になりがちですが、必ず目的を持って勉強しましょう。そうしないと勉強の効率が下がります。そこで、2回から8回までの各回の留意点についてお話をします。2回目は、テキストの復習を兼ねながら、じっくりと時間をかけて解いてください。授業全体の復習を目的としています。決して手を抜いてはいけません。
3回目・4回目は、間違った場合、該当するテキストをじっくりと読んでください。しっかりと復習をしていれば4回目はほとんどの問題が解けるはずです。もし、多くの問題を間違えるようであれば、復習方法に問題があります。それを確認する目的があります。うまくいかない場合、講師に相談しましょう。
5回目はポイント2でご紹介したように弱点を発見する大事な回です。しっかりと、問題を解いて、自分の弱点を鮮明にしてください。そして、復習してください。
6回目に多くの問題を間違えるならば、中長期の暗記方法に問題があります。それを確認する目的があります。うまくいかなければ、暗記方法も含めた勉強全体の検討が必要となるので、講師に相談しましょう。
7回目以降は、他の復習も重なって大変だとは思いますが、定期的にしっかりと解いて、忘れることを防いでください。知識の定着(覚えること、忘れないこと)が目的です。
なお、全ての回に共通する事項として、間違ったり、悩んだりしたら、必ずそのことを記しておきましょう。勉強した形跡を残さないと時間が無駄になってしまいます。また、問題を解く際は理由付けをしましょう。例えば、問題文は「常に効果が生ずる」としているが、これが誤りの場合、「○○という例外が定められているから誤りだ」という具合です。これにより知識の理解と暗記が深まります。
まとめると次のようになります。
・2回目 授業の翌日に、全部の問題を、授業の復習をする目的で解く
・3回目 授業の翌々日に、間違った問題を、復習の達成度を確認する目的で解く
・4回目 授業の1週間後に、間違った問題を、復習の達成度を確認する目的で解く
・5回目 授業の1か月後に、全部の問題を、弱点を発見する目的で解く
・6回目 5回目から1か月後、間違った問題を、暗記の達成度を確認する目的で解く
・7回目 6回目から1か月後、全部の問題を、知識の定着をはかる目的で解く
・8回目 7回目から1か月後、間違った問題を、知識の定着をはかる目的で解く
9回目 出題パターンを考えながら解く
問題集をただ暗記しても合格できません。全く同じ問題が出題されるわけではないからです。つまり、受験生は未知の問題を解いて合格しなければならないのです。この未知の問題に対応する力をどう養うかも大切なことなのです。対策方法はいくつかありますが、出題パターンを確認することが有益です。出題パターンの分析は予備校が行います。授業中に出題パターンのレクチャーや出題予想などが行われたと思いますので、それを思い出してください。
9回目は、2回目から8回目までのように問題集をただ解くだけでなく、出題パターンの確認も合わせて行いましょう。9回目となれば、必要とされる知識、その知識の使い方をマスターしているはずですから、出題パターンの確認と言う作業もこなせるはずです。
この分析しながら解く作業は、夏の終わりまでに終わらせてください。そうすれば、秋から始まる模擬試験で力を試すことができます。