もうガソリン車には戻れなくなるかも!?
まず気になる1.5Lディーゼルの走りっぷりは、予想を裏切らないもの。いや、期待以上の出来映えで、とくにAT車の最大トルク250Nmは、「2.5Lガソリン並のトルクに匹敵する」という謳い文句は伊達でなく、急な上り勾配でもグイグイと加速していく。MTは操作性と燃費を考慮してか、最大トルクは220Nmに下げられているが、試乗ステージだった箱根の山でも3速に入れておけば概ねカバーしてくれるほどの力感で、ソフトストロークは短くはないが、それでも積極的にシフトチェンジが楽しめる仕上がりになっている。
ディーゼルとガソリンで迷う方も多いだろうが、長距離を走るのでなければガソリンでも十分に爽快な走りが満喫できる。
先代の1.3Lガソリンよりも「SKYACTIVE-G」の自慢であった圧縮比を14.0から12.0に下げながらも全域に渡ってトルクアップを果たしており、マツダが掲げる走りへのこだわりを具現化しているのも注目。
燃費は25.0km/Lから24.6km/Lに下がっているものの、実燃費では大差ないはずで、走らせ方次第でいくらでも挽回できそう。
ディーゼルはMTの方が燃費は上だが、ガソリンはATの方が3km/L近く燃費がいいから、ATを選ぶのが無難。しかも、ATには「Sport」モードスイッチが用意され、飛ばしたい時には十分に応えてくれるモードになっている。
次ページは、新型デミオの乗り心地、ハンドリングについて