住宅資材・設備・家具メーカーとのコラボ
IKEAの照明。この空間でみると1万円を切る価格とは思えない
店内にはIKEAの家具や協賛メーカーのタイルやフローリング材、エクステリア資材が至るところに使われ、PRコラボレーションになっているのですが、その協力メーカーのカタログが横に置いてあるわけでもなく、「この商品は○○でお買い求めいただけます」と記した名刺サイズの小さなプレートが置いてあるだけ。
ソファやキッチン、暖炉などがあり、誰かの家に招かれたようなリラックス感漂うハウススペース。ここでも飲食が楽しめる
カフェ店舗として運営に入っている株式会社ラフリンク桑原社長は「カフェにそうした営業ツール類が少し見えただけで、お客様のリラックス感が損なわれてしまう。特にここ豊洲エリアに住む感度の高い富裕ニューファミリー層は敏感に感じ取ります。あくまで上質なカフェタイムを提供できる空間を重視したかった」。
カタログや営業ツールが置いてない理由
ハウススペースには本格的なIKEAのアイランドキッチンも。ここでホームパーティなどにスペース貸出も行っている
しかし、例えば暖炉のあるソファスペースにあるIKEAの照明は何と9000円台。その価格を思わせない上質なインテリアコーディネートが実にうまい。「この演出と価格のギャップがサプライズとクチコミを生み、じゃぁウチでもやってみようかなと思わせる」(IKEAのPR関係者)。そこも戦略としてうまい。
また最近の子育てママは「子育てにやさしい企業」に非常に敏感。カフェ敷地内には認可保育園やスポーツ幼稚園を誘致するほか、店内には上質ながらも子供の絵本やキッズメニューが置いてあったり、ベビーカーでも広々と通れる空間的ゆとりを確保していたり、緑の広い芝生で駆け回る子供たちを、店内のガラス越しにコーヒーを飲みながら眺められたり……。このあたりの子育てサポートもガイドもママの一人として大きな好感を持ちました。
夜はバータイムもある