スウェーデン/ストックホルムの観光

ストックホルムの「ミュージアム島」 必見の博物館5選

ストックホルムのユールゴーデン島は、別名「ミュージアム島」と呼ばれるほど博物館や美術館の多い島です。ここでは、数多くあるストックホルムの博物館・美術館の中から、ユールゴーデン島で必ず訪れてほしいおすすめスポットをご紹介いたします。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

「ミュージアム島」とよばれるユールゴーデン(Djurgården)島

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博物館・美術館が密集しているユールゴーデン島、緑に覆われていて大変美しい 写真:Ola Ericson/imagebank.sweden.se

ストックホルムは世界でも有数の博物館・美術館が密集している街のひとつとして有名で、その数、なんと100を超えます。そんな中でも観光客に人気の博物館や美術館が点在しているのがユールゴーデン島。「ミュージアム島」と呼ばれるこの島には、子どもから大人まで楽しめる博物館や美術館が多くあり、年中スウェーデンの人々や観光客で賑わっています。島の一部は国立公園にもなっているほどたくさんの緑に囲まれ、一国の首都とは思えない自然の多さも見所です。

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子どもから大人まで楽しめる世界最古の野外博物館、スカンセン(Skansen)

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年間を通して様々なスウェーデン行事が体験できる野外博物館スカンセン、クリスマスマーケットで賑わう広場 写真:Skansen

ユールゴーデン島の中央に位置し、ストックホルムを代表する博物館が、1891年にオープンしたスカンセン野外博物館です。世界で最も古い野外博物館であるスカンセンの広大な敷地の中には、スウェーデン全国から集められた1700年代から1900年代の農家、豪族の邸宅、木の教会といった伝統的な建物が約150棟あり、スウェーデンの昔の町並みが再現されています。建物の中では、民族衣装を身にまとった人が手仕事などをしており、その当時の生活を垣間見ることができます。この他にも、ガラス工房、陶芸工房やパン工房があり、実演を見たり、製品を買い求めたりすることができます。

スカンセンで見逃せないのが併設している動物園と水族館です。ヘラジカやオオカミなど、北欧ならではの動物が多く飼育されており、スウェーデンに来たら、ぜひ立ち寄ってみてください。 小さな子ども向けには「小さいスカンセン(Lill-Skansen)」という動物園もあり、大人も夢中になって楽しめるのも見所の一つです。夏なら夏至祭、冬ならルチア祭といったように、年間を通じてスウェーデンの行事が楽しめるスカンセン。訪れた時期ならではのスウェーデンを味わってみてはいかがでしょうか。11月下旬から毎週末行われるクリスマスマーケットは、毎年大勢の人手で賑わいます。

なお、入園口が複数あり、敷地が広いスカンセンを効率よく見て回るのに欠かせないのが、園内の地図。入園の際に地図をもらい、場所を確認してから、順番に回りましょう。移動用の乗り物もあるので活用したいところ。見学には、最低でも2時間は見ておくとよいでしょう。

〈DATA〉
スカンセン/Skansen
住所:Djurgårdensslätten 49-51, Stockholm
TEL:+46(0)8-442 8000
開園時間:10月~3月月~金曜10:00~15:00、土日曜 10:00~16:00、4月10:00~16:00、5月~6月中旬 10:00~18:00、6月下旬~8月 10:00~20:00、9月10:00~18:00 (イベント開催日は開園時間の変更あり)
休園日:なし
入場料:大人100~180スウェーデンクローネ、団体と65歳以上80~160スウェーデンクローネ、子ども(6歳~15歳)60スウェーデンクローネ、(時期や日にちによって入場料が異なる)ストックホルムカードにより無料
アクセス:地下鉄中央駅そばのバス停からバス44番、もしくは、トラム7ラインで、Skansen停留所下車、旧市街よりユールゴーデン行きの船でもアクセス可能。

スウェーデンの生活の歴史が見れる、北方民俗博物館(Nordiska Museet)

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ユールゴーデン島の建物の中でも特に目を引く、北方民俗博物館 写真:Ingemar Edfalk/imagebank.sweden.se

ユールゴーデン島の入り口にそびえ立つ宮殿風の建物が北方民俗博物館。1この博物館はスウェーデン最大の文化史博物館で、1500年代から現在までのスウェーデンの人々の生活と仕事、日常を展示しています。時代順に展示されている衣服や織物、デザイン、家具や陶器などが、スウェーデンの伝統とその時代の流行を物語っています。

北方民俗博物館を訪れたら、ぜひ見てほしいのが、1階のホールにある木の彫像です。スウェーデンの有名な彫刻家カール・ミレス(Carl Milles)による、最も有名王様、グスタフ・ヴァーサ(Gustav Vasa)王の像は一見の価値あり。館内には、売店とレストランに加えて、子どものための遊び小屋(Lekstugan)があり、1890年代の遊びを楽しむことができます。

〈DATA〉
北方民俗博物館/Nordiska Museet
住所:Djurgårdensvägen 6-16, Stockholm
TEL:+46(0)8-519 54770
開館時間: 10:00~17:00、 9月~5月水曜10:00~20:00
休館日:なし
入場料:大人100スウェーデンクローネ、子ども(~18歳)無料、9月~5月水曜17時以降は無料、遊び小屋は子ども20スウェーデンクローネ、ストックホルムカードにより無料
アクセス:地下鉄中央駅そばのバス停からバス44番、Nordiska museet/Vasamuseet停留所、69,76番、Djurgårdsbron停留所下車、もしくは、トラム7ラインで、Nordiska museet/Vasamuseet停留所下車
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