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『アバウト・タイム』と家族映画6選

英国映画『アバウト・タイム~~愛おしい時間について~』は日本でも大ヒットし、常に恋愛映画のオールタイムベストにランクインしている『ラブ・アクチュアリー』のリチャード・カーティス監督の新作です。フツーに生きることがどんなに幸福なことかを教えてくれて、大いに泣ける感動作でもあります。今回は『アバウト・タイム~~愛おしい時間について~』を中心に、泣ける家族映画をピックアップしてみました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

今回のテーマは泣ける家族映画。まずは新作『アバウト・タイム~~愛おしい時間について~』をトップにご紹介していきましょう!

『ラブ・アクチュアリー』の監督の新作で号泣!

『アバウト・タイム~~愛おしい時間について~』(2014年度作品)
『アバウト・タイム』

レイチェル・マクアダムスが最高にかわいいと評判です

英国のコーンウォール。21歳のティム(ドーナル・グリーソン)は父(ビル・ナイ)から一族の驚くべき秘密を打ち明けられます。それは一家の男は代々、タイムトラベルができるというのです。ティムがさっそく試してみると確かにタイムトラベルができる! 彼はその力を利用して、いくつかの失敗を取り戻そうとしますが、人の心はそう簡単に変わることはなく……。
『アバウト・タイム』

ティムとメアリーお似合いなふたり

ファンタジーかSFかという設定ですが『アバウト・タイム~~愛おしい時間について~』は、ティムの人生を通して、普通の生活がいかに幸福なことかを教えてくれる映画です。リチャード・カーティス監督は『ラブ・アクチュアリー』のときも大いに泣かせてくれましたが、なぜ泣けるかがこの映画を見てわかりました。それはカーティス監督が描く世界は、誰もが経験したこともある出来事だったり、感情だったりするからです。

『アバウト・タイム』

海辺のティムと父。感動のシーンです!

片思いがうまくいかなかったり、好きな子と付き合いたくてあれこれ考えたり……。主人公は男性だけど、恋愛しているときのドキドキ感とか、結婚式の幸福感とか、家族と別れる時の悲しみとか、男女問わずなエピソードが多いので、ティムの人生に自分の人生を重ねあわせて、まるで人生を共有しているような気持ちになれるのですね。

映画の物語は、劇的に展開させるのが常ですが、この映画は劇的なことは起こりません。フツーに年を重ねていくティムの人生を映し出していくのですが、そこにタイムトラベルの魔法を効かせているところがリチャード・カーティス監督の巧さ! それにタイムトラベルができるからといって、何もかもうまくいくわけじゃない。人の心はそう簡単に変えられないというのもいいんですよ~。

もっと1日1日、一瞬一瞬を大切にしなくちゃ!と思わずにいられない心に響く泣き映画。落ち込んだときとか見るといいですよ「なんだ、自分は幸福じゃん」と思えてくるし、家族をもっと大切にしようと思えますから。

『アバウト・タイム』

真っ赤なドレスが素敵なメアリー

『アバウト・タイム~~愛おしい時間について~』
2014年9月27日より、渋谷シネマライズほか、全国ロードショー

監督:リチャード・カーティス 出演:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、トム・ホランダー、マーゴット・ロビー、リンゼイ・ダンカンほか
(C) Universal Pictures

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