“ターボ”という名称を憧れにしたクルマ

ポルシェ911ターボカブリオレ

先代と比べ30ps出力を向上させつつ、燃費は16%軽減。アイドリングストップ機構や、コースティング機能も備わった

その昔のクルマ乗りにとって、ポルシェのターボエンジンといえば、究極の憧れだった。今も、その事実に変わりはない。ポルシェターボが歴史に現れなかったとしたら、“ターボ”という名称に、クルマ好きがこれほど惹かれることもなかったはずだ。
ポルシェ911ターボ

260psの3Lターボを搭載する初のターボモデル(911ターボ3.0)は1973年のフランクフルトショーに登場、翌年に市販化された。1977年には300psの911ターボ3.3が登場する

歴史は、930型の“ドッカンターボ”に始まった。時代を経るに従って、空冷時代の迫力を懐かしむ声が大きくなってきたが、それは“木を見て森を見ず“というやつだろう。

ベースとなる911の基本パフォーマンスが、RR(エンジンリア置き後輪駆動)という奇特なレイアウトを守ったまま(事実は守ったからこそ、ではあったが)で、これほどまでに向上してしまった今となっては、ターボチャージャーの役目も自ずと変わってくるというもの。否、相対的に、その威力が昔ほどには目立たなくなった、というだけの話で、年々進化するそのパフォーマンスの素晴らしさは、“数字の短縮”がよく物語っている。それとともに、プライスもまた随分と高くなってしまったわけだが……。
ポルシェ911ターボS

ホイールベースを100mm延長、リアボディパネルはカレラ4より28mmワイド化された

ポルシェ911ターボカブリオレ

電子制御マルチプレートクラッチを備える新4WDシステム(PTM)を採用した。減衰力を無段階に調整する、電子制御ダンパーシステム(PASM)も装着。ノーマルとスポーツが選択可能に

911ターボは、モータースポーツ活動と並んで、ポルシェブランドの技術力を世間に知らしめる最高の存在であり続ける。ターボは永遠に911の、否、ポルシェの頂点として君臨することだろう。
ポルシェ911ターボカブリオレ

Zパターンの折り畳み構造をもつソフトトップは13秒で開閉、50km/hまでなら走行中も操作可能に。オープン時の風の巻き込みを軽減させるウインドウディフレクターも備わる

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