いじめ問題・対策/いじめに気づいたら

自分の子がいじめているとわかったときの対処法

子供同士のトラブルが起きたときには、よく話をききましょう。親はそれが「いじめ」なのかどうかしっかり見極め、「いじめをしている」ことが分かった場合は子どもとしっかり話し合い、相手の子に謝りましょう。自分の子どもがいじめていることが分かったときの親子の対処法についてご紹介します。

小野田 真里子

執筆者:小野田 真里子

いじめ問題・対策ガイド

子供が友人とトラブルを起こしたとき、
それが「いじめ」なのかどうか考えてみる

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子供のトラブルはいじめなのかどうか見極める

「みんながやっているからやっただけ」「大したことはしていない」といじめを正当化する子どもがいます。また「いじめは本当に悪いことなんだ」と思ってやっている子も実はそれほど多くありません。私が学校でいじめ防止授業をすると、「いじめは悪いことだと思っている人」と聞いても、「はい」と自信をもって答える子は全体の1割にも満たないのですが、授業を終わったアンケートを見ると「いじめは悪いことだと初めてわかった。」という声が多くあがることからも分かります。また、「いじめとあそび」「いじめとけんか」の見極めが難しい場合もあります(詳しくは「いじめとあそび、けんかの見極め方」もお読み下さい)。

大勢でいじめをすると、一人一人の罪悪感は「わり算」になります。しかし、一人一人のいじめる時間が短くても、人数が多ければ、いじめられる人は一日中攻撃を受け続けることになります。

文部科学省のいじめの定義では「『いじめ』とは、『当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。』とする。なお、起こった場所は学校の内外を問わない。」となっています。もし、相手の子がいじめであると感じたら、それは「いじめ」なのです。ですから、子供の話を聴いて親がそれは「いじめである」と判断したら「いじめは悪いことなんだ」と子供にしっかり伝えて下さい。

いじめであることが分かったら謝罪が必要

子供のしていることが「いじめである」と分かったときには、相手に対してきちんとした謝罪が必要です。同じことを繰り返さないためには、以下の点を親子で考えてみることが大事です。自分の子供がしていることが「いじめである」と分かった場合、和解・謝罪への以下の4つのプロセスをしっかりと考えて話し合いましょう。

  1. 自分のしたことを振り返る
  2. なぜいじめたのかを考えて書きだす
  3. 二度と繰り返さないためのアイデアを書く
  4. 罪の償い方を考えて提案する

>>「自分のしたことを振り返る」には
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