帯留の付け方
「帯留って挑戦してみたいんですけど...難しそう」「素敵って憧れるんですけど手が出なくて」
そんな声を聞く度に「帯留こそ『あっ』と言う間に上級者の着物姿にしてくれる便利なお洒落アイテムなんですよ!」と熱弁をふるってしまいます。
付け方も簡単。いつもの帯締めを締める段階で巾が10~12mmの「三分紐」に通して前で結び、結び目はお太鼓の中に廻してしまえば完成です。着付けの技術的にも何も難しい事はありません。
※写真では分かり易く結び目が見える様にしてありますが、実際はお太鼓のど真ん中まで持っていってください。
帯留の選び方
様々な「素材」「技法」「モチーフ」があり、女性なら見ているだけで心踊る事間違いありません。象牙 鼈甲 天然石 etc・・・
ただ、着物で頭を悩ますのが「格」問題。特に礼装の場合は間違っていると相手の居る事ですから気まずいですよね。お洋服の際のアクセサリーに置き換えると分かり易いでしょう。
細かく話すときりがないのでざっくりポイントをお話しましょう。
- 光沢のあるドレッシーなフォーマルスタイルには宝石や金銀を用いた貴金属素材の華やかなデザインのもの→留袖や訪問着など礼装や、付け下げや古典吉祥柄の小紋に袋帯を合わせる場合
- コットンやリネンのナチュラルなカジュアルスタイルには木彫や陶器で可愛らしいもの→紬やカジュアル小紋の普段着
モチーフとしては結婚式のおめでたい席には「末広」「宝尽くし」などの吉祥文様を表したものがお祝いの気持ちを表し喜ばれます。
普段着にはお出かけの場や、着ている着物や帯の柄と関連した季節のモチーフなどで楽しんで。
慣れないうちは帯留を購入する際にお店の方にどういったシチュエーションで使いたいのかをしっかり相談しましょう。着こなしていくうちに基本は守りながらも、自分なりのお洒落が楽しめるようになります。
帯留NGなシチュエーション
礼装、普段着共に楽しめる帯留のお洒落。ですがNGなシチュエーションがあります。着物での行事といって思い浮かべる代表的なシーンである「お茶会」。お茶会においてアクセサリー類は帯留に限らず指輪や腕時計など全てNGです。それは大切な茶器を傷つけないためです。また、羽織を着用する場合は羽織紐との兼ね合いを考えて。トンボ玉や天然石を組み込んだ無双タイプの羽織紐を付ける場合、帯留は付けない方が良いでしょう。詳しくは「羽織紐の基本」を参照ください。
以上の基本を押さえれば、あとはお洒落をしてお出かけするのみ。
ブローチのピンに通して帯留に出来る金具や、箸置きなどに接着するパーツが手芸品店でも売られていますので、自由に楽しんでください。
ブローチが帯留に変身
こちらは帯留専門のサイト、その名も「obïdome」です。
素材やモチーフが様々紹介されており見ているだけでも楽しいHPとなっています。