エンジンは3リッター直6ツインターボ
車両重量はいずれも1640kgで、従来のE9#系よりも少し軽くなった。エンジンやトランスミッションはもちろん共通で、ベース車では差別化されている前後トレッドのほか、フロントバンパーやボンネットなど外観においても共通部分が多い
見てのとおり、開口部の大きなフロントマスクや膨らんだボンネット、ワイドボディなどによる迫力あるエクステリアが、このクルマがタダモノではないことを感じさせます。従来型ではクーペのみに与えられていたカーボンルーフがセダンにも採用されたのも、新しいM3セダンの大きな特徴です。
最高出力317kW[431ps]を5500-7300rpm、最大トルク550Nm[56.1kgm]を1850-5500rpmという幅広い回転域で発生させる特性。見た目にも印象的なカーボン製のU字型のストラットブレースは軽量でかつフロントの剛性向上に寄与している
歴代M3で初めてターボエンジンが与えられたわけですが、ターボというと気になるアクセルレスポンスも自然吸気に比べて、そん色ない仕上がりとなっています。これには、アクセルオフでも一定時間、過給圧を維持するという機能も効いていることに違いありません。アクセルオフからタイムラグを感じることなく加速させることができます。その加速感は圧倒的で、極めてスムーズに吹け上がり、あっというまに7600rpmの最高許容回転数まで吹け切ってしまいます。
絶品のエンジンフィールに加えて、派手なサウンドも印象的です。BMWの量産モデルで、これほど大きな音を出すクルマというのは、ちょっと記憶にありません。