食と健康/伝統食・粗食・素食

見直したい乾物シリーズ メタボ対策にこうや豆腐(2ページ目)

無形文化遺産に登録され、ますます見直されている和食。今ではあまり食卓に上りませんが、こうや豆腐は見直してほしい伝統食品の一つです。近年その機能性が次々と明らかになっており、メタボ改善などにも役立つようです。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド


ヘルシー肉料理にも活用

伝統食,凍り豆腐,こうや豆腐,だし,健康,機能性

おだしをしっかり含んだこうや豆腐の煮物は、食べ飽きない伝統の味。

スポンジのような構造なので、おいしいだしを吸って、柔らかくおいしいものですが、子どもの中には、こうや豆腐の食感が苦手という子もいます。苦手な人にはイメージを変える使い方でこっそり使ってみてはいかがでしょう。

例えば、私はよくハンバーグなどにも、麩やこうや豆腐などを細かくすりおろして混ぜて使います。ハンバーグの素として販売もされているのも発見しました。長野県では、「粉豆腐」として販売され、炒り豆腐やだしまき卵に使われるそうです。

ハンバーグ等に混ぜると、お肉の量を減らして低カロリーに、しかもタンパク質はこうや豆腐で補え、ミネラルや食物繊維なども含むヘルシーなハンバーグができます。

本来のこうや豆腐は戻すのに時間がかかりますが、今では戻りが早い製品や、湯戻しせずに使える製品なども販売されています。現代の食事にも、ヘルシーな伝統食品を、ぜひ活用してみてください。

こうや豆腐は乾物ですが、スポンジ状なので脂質が酸化しやすく、また臭いもつきやすいため、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。

参考/
・豆食文化と健康を考えるシンポジウム
・こうや豆腐普及委員会
・氷り豆腐とそのタンパク質・イソフラボン成分が有する脂質代謝調節作用の解明(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)
・五訂増補に本食品標準成分表 第3章 資料-1-4(文部科学省)
・『江戸時代 食生活事典』(雄山閣)
その他

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます