ヘルシー肉料理にも活用
おだしをしっかり含んだこうや豆腐の煮物は、食べ飽きない伝統の味。
例えば、私はよくハンバーグなどにも、麩やこうや豆腐などを細かくすりおろして混ぜて使います。ハンバーグの素として販売もされているのも発見しました。長野県では、「粉豆腐」として販売され、炒り豆腐やだしまき卵に使われるそうです。
ハンバーグ等に混ぜると、お肉の量を減らして低カロリーに、しかもタンパク質はこうや豆腐で補え、ミネラルや食物繊維なども含むヘルシーなハンバーグができます。
本来のこうや豆腐は戻すのに時間がかかりますが、今では戻りが早い製品や、湯戻しせずに使える製品なども販売されています。現代の食事にも、ヘルシーな伝統食品を、ぜひ活用してみてください。
こうや豆腐は乾物ですが、スポンジ状なので脂質が酸化しやすく、また臭いもつきやすいため、できるだけ早めに食べきるようにしましょう。
参考/
・豆食文化と健康を考えるシンポジウム
・こうや豆腐普及委員会
・氷り豆腐とそのタンパク質・イソフラボン成分が有する脂質代謝調節作用の解明(独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構)
・五訂増補に本食品標準成分表 第3章 資料-1-4(文部科学省)
・『江戸時代 食生活事典』(雄山閣)
その他