ポートレートでも威力を発揮
今度は人物を65倍ズームで撮ってみよう。まず21mmではかなり広い範囲が撮れる。この画角のコンデジはなかなかない
こちらが多くのスマホカメラが採用する28mmの画角。21mmとの差は少なそうだが、広角では実際は1mmの違いが大きい
ポートレートレンズと呼ばれる80mmの画角。歪みが少なく自然な遠近感が得られる
一眼レフの高倍率ズームに多い望遠250mmまで接近。背景がボケて遠近感がやや圧縮されて見えてくる
一眼レフでは手持ち不可能な700mmで撮影。背景は完全にボケてグラビア撮影のように撮れる。解像度は驚くほど高い
1365mmは手ブレ補正機能を効かせたまま一脚を使って撮影。画像を安定させるために一脚か三脚を使った方がいい
21mmを使えば人物の全身を入れて、さらに周囲の状況を写し込める。広大な風景や建造物を撮る時に役立つ
オートシャッターで笑顔を検出させて撮影した画像。これなら自分撮りがセルフタイマーより自然にできそうだ
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超望遠ズームの最先端モデル
SX60 HSは光学ズームで超望遠1365mmが使える希有な存在です。超望遠でストレスなく撮影するための機能や工夫もあり、初心者でも高倍率ズームモデルの性能を活かした写真が撮れると思います。センサーサイズが小さいので高感度では画質が粗くなることと、レンズの開放絞り値が暗めなので、暗い室内や夕景などの撮影があまり得意ではありません。三脚を使ってシャッター速度を落としたり、手持ち夜景モードを使えば高画質で撮影できますが、動体ブレをおこすような動きのある被写体は苦手です。つまり、倍率を上げると暗さに弱くなり、暗さを克服すると倍率が低くなりレンズは大型、重量級になる傾向があります。この兼ね合いで機種を決めていくことになります。
SX60 HSは高倍率の最先端モデルとなります。ワイドから超望遠まで、とにかく撮影倍率を稼ぎたい人にオススメです。AFの速度が速く、動いている被写体を捉えるのも得意なので、スポーツ、鉄道・航空機などの撮影にも適しています。