デジタルカメラ/おすすめデジタルカメラレビュー

65倍ズームが手軽に使える 『Canon SX60HS』

超広角21mmから超望遠1365mm相当まで、手持ちで撮れるコンパクトデジカメ。強力な手ブレ補正機能とフレーミングアシストで一瞬のチャンスを確実に捉えます。

ゴン 川野

執筆者:ゴン 川野

デジタルカメラガイド

高倍率ズームの決定版!

コンデジのジャンルの1つに高倍率ズームモデルがあります。主に運動会用に開発され、一眼レフではカバーできない高倍率、特に超望遠撮影に特化しています。年々、倍率競争が激しくなり50倍、60倍、そして本機は65倍ズームを搭載しています。

一眼レフでは焦点距離でズームレンズを表しますが、コンデジの場合は何倍ズームという言い方が定着しています。つまり、広角を超広角化することでも倍率が稼げる事になります。Canon『PowerShot SX60 HS』も21mmと超ワイドで65倍を実現しています。35mmフルサイズ換算すると焦点距離は21mm~1365mm、解像度が失われないプログレッシブファインズームで2730mm相当まで撮影できます。50mmを標準レンズと想定するとズーム比は33倍、最大54.6倍と驚くべき数値になります。

これだけのズームとなると用途は運動会のみならず、野鳥、天体、航空機、鉄道、風景、スポーツと広範囲に使えます。高倍率になると、いったん被写体を見失うと探すのが一苦労なのですが、本機には「フレーミングアシスト」が搭載されました。これは人物の顔、上半身、全身をカメラが自動的に探してくれ、一定の大きさにズームしてくれる機能で、うまく働くとかなり便利な機能です。被写体を見失うとズームアウト、見つけるとズームインしてくれるので、いちいちズームレバーを動かして待つ必用がありません。AFの時間は約0.21秒、連写速度は約6.4枚/秒となかなか高速です。

説明用画像

小指まで使ってしっかり握ることのできるグリップ。左手での操作を計算に入れたくぼみなどブレにくい設計のボディ


説明用画像

1365mmまでレンズを伸ばしても意外とコンパクト。一眼レフなら手持ち撮影は不可能だが、SX60ならばそれを可能にする


説明用画像

左側にあるフレーミングアシストボタンを押せばカメラが自動でズームイン、ズームアウトして被写体の大きさを一定に保てる


説明用画像

液晶モニターの表示はカスタマイズが可能。グリッドや水準器を出したり、欲しい撮影情報のみを表示できる



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