『女神様が見ている』(C)アミューズ2014
「この島には美しい女神様がいて、僕らのことを見まもっていてくれるから大丈夫」。
意外にもスンホはこの話に食いつき、いそいそと女神様のために花を集め出す。島から脱出するため、南北の兵士は心ならずも協力しあい、「女神様のいる世界」を作りあげてゆくのだが……。
『女神様が見ている』(C)アミューズ2014
ミュージカルの創作コンペを通して練り上げられた舞台
――この作品は韓国のミュージカル・コンペティション出身とうかがっています。どのような過程で作られていったのでしょうか?(左から)脚本家ハン・ジョンソクさん、演出家パク・ソヨンさん、作曲家イ・ソンヨンさん (C) Marino Matsushima
パク・ソヨン(演出家、以下ソヨン)「その後、私が参加することになりました。3年前のことです」
ジョンソク「僕ら3人はミュージカル・アカデミーの同級生なんです。僕とソヨンさんが作家コースで、ソンヨンさんが作曲家コースでした。このショーケースの翌年、ソウル・ミュージカル・フェスティバルというコンペがやはり初めて開催され、僕らはそこで優勝することができました。副賞は“フル・ステージ版実現のための1億ウォンの資金、劇場の無料使用、制作会社の紹介”です。僕らはヨヌ舞台という会社を紹介され、舞台版を一緒に作ることになりました」
――創作コンペはどの程度の応募数だったのでしょうか?
イ・ソンヨン(作曲家、以下ソンヨン)「CJのショーケースもフェスティバルも、その時が第一回目だったこともあって、どれくらいの応募数だったかははっきりしません。何百も殺到、と言う感じではなかったのではないかと想像します」
ソヨン「でも、それによってお客様の前で試演するというチャンスをいただけた。これは私たちにとって大きなことでした」
ジョンソク「2~3年間、2回の試演に備えてブラッシュアップし続けましたのでね。そのおかげで、13年のフル・ステージ版の初演から(完成された作品として)お客様に愛していただけたのではないかと思います」