出展数を見れば、ゲーム業界の動きも見える
メーカーが売りたいゲームがどのプラットフォームに集中しているか、今後のゲーム業界が見えてくる場でもあります
さて、その1,363タイトルなんですが、内訳はどうなっていると思いますか? 国内最大の普及台数を誇るニンテンドー3DS(以下3DS)が多いのか、発売されたばかりのXbox Oneのソフトはどうなっているのか、スマートフォン向けのゲームアプリは増えているのか。
東京ゲームショウに出展されるということは、それだけお金をかけてでも売りたいゲームがあるということで、そのプラットフォームの勢いを象徴します。しかも、現在のというよりは、今後メーカーが売っていきたいゲームが多数出展される場ですので、今後のゲーム業界を占う場と言ってもいいかもしれません。
というわけで今回は、東京ゲームショウ2014を、各プラットフォームの出展タイトル数という視点で考えてみましょう。
決して少なくはないが、伸びきれない携帯ゲーム機
カプコンブースではモンスターハンター4GをNewニンテンドー3DSで遊べました。3Dブレ防止機能を体感して驚いた人も多いのでは
で、数字なんですが、3DSが41タイトル、PS Vitaが34タイトル。今ご説明した通り3DSには任天堂タイトルが含まれていません。それでも、普及台数1,600万台を超える3DSの方がタイトル数で一歩リード。ただ、普及台数300万超というハードの状況からすると、PS Vitaのタイトル数はむしろ大健闘と言える数字ではないでしょうか。
両ハードの比較よりも、もっと大事なことは、2013年との比較かもしれません。東京ゲームショウ2013の3DSは47タイトル、そしてPS Vitaは37タイトルでした。そうです、実は両機共に2014年はタイトル数が減ってしまっているんですね。むしろ伸びていって欲しい時期なのですが、頭打ちになっています。
参考までにニンテンドーDS(以下DS)の時の出展タイトル数を言うと、東京ゲームショウ2010での出展が非常に多く109タイトルを記録しています。
「妖怪ウォッチ2 元祖/本家」に「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3D」と、ここ最近でもミリオンヒットを連発、東京ゲームショウ2014最大の目玉は3DSのモンスターハンター4Gでしょうし、その試遊機に使われているNewニンテンドー3DSでしょう。そういう意味で、今コンシューマーゲームをひっぱっているのが3DSなのは間違いありません。だからこそ、DS時代に迫るべく、伸びていって欲しいところです。
さて、続いては据え置きゲーム機と、スマートフォンについても見ていきましょう。