三重塔と滝の組み合わせが記憶に残る青岸渡寺
熊野那智大社の隣に門一つを隔ててあるのが那智山 青岸渡寺。「せいがんとじ」と読みます。西国三十三観音霊場めぐりの第一番札所として知られる古刹です。建物は熊野那智大社と同様に織田信長の紀州攻めで焼き払われたものの、豊臣秀吉の手により再興されました。
熊野那智大社の朱塗りの建物とは違い、落ち着いた雰囲気を感じますね。
青岸渡寺の境内には朱塗りの三重塔があるのですが、この三重塔と那智の滝を同時に俯瞰する風景を青岸渡寺の境内から望めます。
飛瀧神社から間近に眺めた那智の滝とは全く異なる雰囲気が味わえます。ここからだと、那智の滝の上にかかる注連縄もはっきり見ることができますので、ぜひ両方から見ておきたいですね。
時間があれば、熊野古道も歩きたい
那智の滝から熊野那智大社、青岸渡寺と巡ってきましたが、昔の人々が那智山へお詣りする際に歩いた古道は現在も残っていて、今でも歩くことができます。大門坂から熊野那智大社まで石段が続く道は健脚向きだと思いますが、昔の旅人の気持ちをたっぷり味わえることができますので、時間があれば歩いて見るのも良いですね。
ダイナミックな滝の風景が望める那智の滝と長い歴史が残る那智山の寺社をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
アプローチ方法は次ページにまとめています。紀伊半島南部ということで少し遠く感じる所もありますが、素晴らしい風景と共にパワーをもらえる場所なので、ぜひ機会を作って那智の滝と那智山の寺社へ出かけてみて下さい。